先日お客様との雑談の中で、
ワインの裏ラベルに「アラビアガム」って書いてあったのだけど、そのワインは不味かった😥

というお話しがありました。

なんだか甘そうな怪しい物質がワインに入っているなんて大丈夫なのはてなマークはてなマーク
って思いますよね。

アラビアガムの正体はずばり「食品安定剤」です。

 

普段私たちが口にする多くのものに含まれていて、よく見るのはアイスクリーム、ガム、飴、ソフトドリンクです。

 

 

 

時々、原料に「アカシア」と書いてある場合もアラビアガムと同じ物です。

食品安定剤は、原料同士がよく溶け合ったり、乳化を助けたり、触感を良くしたりする働きがあります。

そんな成分が、なぜワインシャンパンに使われるのでしょうか?

シンプルに言えば、ワインを飲みやすくする為、と言っていいと思います。

触感を良くして原料の沈澱も防ぐので、健全な状態を保つ事が出来ます。


では味は大丈夫なのでしょうか?
それを入れる事でワインの味は変わってしまわないのでしょうか?

 

 *写真は食品開発ラボより

 


Wikipedia によると、アラビアガムはアフリカに多く分布する「アラビアゴムノキ」の樹脂の傷口から分泌物を乾燥させた物で、味は無味無臭との事。もちろん毒性もありません。

 

 

実際にアラビアガムを使ったワインとそうでないワインの味わいの比較研究では、大きな変化はないとの結果が出ています。ただ、皮膜性がある為、渋味に膜を作ってよりまろやかで飲みやすくなっている、という可能性があるそうです。

 

アラビアガムがワインに使われる理由としては、ワインメーカーにとって安価で大量生産できるから、という事になると思います。

 

実際にこれまでの(飲み)経験では、海外の大規模な会社で使っている場合が多く、小規模の会社や日本のワイナリーでアラビアガムを使っている会社は見たことがありません。

 

 

日本のワイナリーはどこも丁寧な造りをしていますし、また大きな所であっても高価なワイン赤ワインであれば、安価なアラビアガムを使って安定性を図らなくても、唯一無二の味を作る為に、もっとお金と時間をかけていると思います。

 

 

結論として、アラビアガムが入っているワインはその会社の作るスタイルに過ぎず良い悪いでは無い、という事と思います。

 

 

お客様がお話ししていた「不味かったワイン」というのは、ただ「 高価なワインを飲み慣れていて、お好みではなかった」という事ではないでしょうか😅

 


ところで、アラビアガムが化粧品口紅にも使われているって知っていましたか?
今回調べて初めて分かったのですが、マスカラ付けまつげのまつ毛を固めたり長さ調整させる為に入っていたり、乳液やクリーム🧴が分離しないように安定させる為に入っているらしいです。。。
 

 

知らないうちに肌にもつけていたなんて!キョロキョロ

他にもまだまだあるかもしれませんね!


ワインの2大添加物は、この「食品安定剤」と「酸化防止剤」です。

酸化防止剤も大丈夫なのかなって心配になりますよね。


次回は酸化防止剤のことも書いてみようと思います。

 

お楽しみにニコニコ

 

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