「下剋上」と言いながらも、
熾烈な争いが繰り広げられるわけではなく、
わりと優しいタッチの文章です。
おそらく、主人公が母親ではなく、第三者だからでしょう。
なので受験に翻弄される母親たちが、客観的に描かれています。
これがよくある、母親が主人公なら、もうえげつないことになっていたでしょう。
小学校受験をテーマにした小説の中で、
まずは入門編と気軽に読めます。
受験をテーマにした小説は好きですが、
小学校受験は全く考えたことはありません。
フィクションの世界でも現実の世界でも、
小学校受験は、親の受験だと思っているからです。
しかも、親の学力ではなく、
親の経済力、家柄を競うものだと。
いくら我が子が優秀だったとしても、
無理無理
なので、小学校受験において、
下剋上なんて、起こりません
と、小学校受験やったこともないのに語るやつ。