読書記録です。
「うるはしみにくしあなたのともだち」
を読みました。
ネタバレありです。
呪いをかけた犯人は誰なのか、
ずっと気にしながら読んでました。
「名前が同じだから呪いをかけない」との描写で、女子生徒の名前が書いてあるページに戻ったり(女子の格付けの紙)
で、結局、外見が醜い女子が、美人な女子を狙ってたのか〜なんのひねりもないな、とすら思っていました。
しかし、真犯人は本当に最後まで分かりませんでした。
被害にあってるけれど、先生?探偵ごっこしてたまみちゃん?
実は死んださらちゃん?
まさかまさかの保健の先生?というトンチンカンな推理まで(笑)
まさかセレモニーホールのモデルさんが、真犯人と繋がっているとは。
大人になったら、あまり顔で人生を左右されることはないけれど、
中学高校生は、まずは外見でスクールカーストが決まる。
多かれ少なかれ、誰しも経験してきたのではないでしょうか。
私自身、中学まではスクールカースト下位層だったけれど、
高校は進学校だったため、スクールカーストは存在しなかったので(目立つ子目立たない子の違いはあれど、頭いい子たちはそんなこと考えすらしない)環境ってすごいなと身にしみました。
ちなみに大学は、クラスという概念はなくなるので、もう個人と個人の付き合いですね。
気の合う者同士つるむ。
それはそれで楽な関係でした。
確かに、自分が可愛くなりたい、綺麗になりたいという願望はあるけれど、
誰かを醜くしたいという気持ちは、考えたことなかったなと。
もし、学生のとき、私がこの呪いがかけられるなら、スクールカースト頂点にいる女子に呪いをかけるな。
そんな呪うほど嫌ってはなかったけれど、やっぱり少なから嫉妬はあるもので。
誰かの顔を綺麗にもできるのに、それを使おうと思う人はいないな…
他人に綺麗になってほしいとはあまり考えないもので。