傘の日で思い出す映画「シェルブールの雨傘」、そのオープニング | 話のコレクション

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今日、6月11日は、傘の日だという。
傘を最も上手く使った映画は、「シェルブールの雨傘」であろう。
私はこの映画を、30年ぐらい前に見ている。
 

 

 

「シェルブールの雨傘」は、1964年、フランス・西ドイツの合作映画。
 
これは、ミュージカル映画なんだが、セリフが全部歌。
俳優が、普通に喋るシーンはない。
登場人物が口を開けば、歌う事になる。
 
こういう実験的な映画は、失敗する事が多い。
しかし、「シェルブールの雨傘」は大成功。
映画史に残る傑作になり、カンヌ映画祭グランプリなど数々の賞を獲得した。
 
この映画のヒロインは、ジュヌヴィエーヴという17歳の女性。
彼女の実家は、フランスの港町シェルブールで、雨傘店を営んでいる。
その店には、綺麗な傘がたくさん置いてある。
ジュヌヴィエーヴを演じたのが、後に大女優になるカトリーヌ・ドヌーヴ。
 
ヒロインには、愛する男性がいる。しかし、その男性は兵士として戦地へ赴く事に。
愛し合う男女が、その悲しみを切々と歌い上げるのが、この映画のクライマックス。
 
この映画には、綺麗な傘が、傘店の壁にたくさん飾ってあるシーンがあり、これがとても印象的なのだ。
それからシェルブールの港を、俯瞰で撮影したオープニングも見る者に強い印象を残す。
雨の中、港を歩く人々、彼等が差す色とりどりの傘が、芸術的に撮られていた。
 
「シェルブールの雨傘」は、日本でも度々舞台公演されている。
だから、「映画の『シェルブールの雨傘』は見た事ないけど、日本人俳優が出演した舞台の『シェルブールの雨傘』なら、観劇したことがある」と言う訪問者もおられるかも?
 
●この記事に貼った動画は、映画「シェルブールの雨傘」のオープニング。