さらば名湯!日航亭・大湯(熱海市)が閉館。 | 話のコレクション

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食べ歩き、旅行、散歩を中心に記事にします。が、それらに行けぬ時は、古今東西の興味深い話を記事にします。

 

私が静岡県熱海市にある日航亭・大湯へ行ったのは、2022年11月14日の事であった。

 

日航亭・大湯は、熱海の日帰り温泉の代表格である。

伊豆の観光ガイドで紹介されている。

温泉好きの私だから、(一回は入浴してみたい)と思いたち、行ったのだ。

この日、午前9時半に埼玉の自宅を発つと、日航亭・大湯へ着いたのは、午後12時10分だった。

 

日航亭・大湯は平日の12時台だったから、すいていた。

男性用の内湯も外湯も、しばらく客が私だけの状態が続いた。

名湯の風呂を、独占出来るのだから、気分が良い。

 

湯は熱い。だから2、30分も入れば、体が十分温まった。

 

 

江戸時代、あの徳川家康もお忍びでやって来て、日航亭・大湯がある辺りで、湯治したという。

 

その為、日航亭・大湯は、

 

「徳川家康も入った名湯」

 

と観光ガイド、温泉ガイドで紹介されていた。

 

 

名湯と言われた日航亭・大湯だが、2023年11月16日に、突然閉館を発表。

温泉マニア、常連客を驚かせた。

 

閉館(営業終了)の理由は、建物の老朽化。

 

ここは元は、昭和の頃に建てられた木造の旅館だった。

私が行った時、木造の部分を見ると、確かにずいぶん老朽化しているようだった。

 

日航亭・大湯の跡地は、立体駐車場になる予定だ。

現在、日航亭・大湯の解体工事が行われている。

 

 

ちなみに、日航亭・大湯へ行った時、近くにある大間欠泉を見物した。

何気なく見ていたら、突然、湯が勢いよく飛び出した為驚いた。

 

ここは、熱海一帯の源泉(元湯)。

ここから熱海の旅館、ホテル、日帰り温泉へ、湯を送っているという。

 

日航亭・大湯が閉館した事を、私が知ったのは昨日。

入った事があった名湯が、「閉館し解体されている」というニュースを読み、淋しい気分になった。