名句を詠んだ桃青とは何者? | 話のコレクション

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食べ歩き、旅行、散歩を中心に記事にします。が、それらに行けぬ時は、古今東西の興味深い話を記事にします。

 

今年の中秋の名月は、珍しく、満月となった。

昨晩、この満月を見られたブロ友さんが、幾人かいたようだ。

 

 

曇り空が邪魔し、私はこの満月を見る事が出来なかった。

次に中秋の名月が、満月になるのは、2030年だそう。

 

中秋の名月 = 満月というイメージがあったが、実はそうなるのはたまになのだ。

 

さて、月の名句というと、この二句が特に有名だ。

 

名月や 池をめぐりて 夜もすがら 桃青

 

菜の花や 月は東に 日は西に   与謝蕪村

 

(ところで、桃青とはいったい何者なのか?聞いた事がない俳人だな)

と思い、調べてみた。

 

そしたら松尾芭蕉と、同一人物だった。

芭蕉は、実は色んな俳号を持っていた。

 

彼の最初の俳号は、宗房だった。

次の俳号が、桃青。

三番目の俳号が、有名な芭蕉だった。

 

ところで、芭蕉は、何故桃青と名乗ったのか?

これには、二説ある。

①母の出自は、伊予宇和島の桃地氏だった。この「桃」に未熟を意味する「青」を付けた。

②憧れていた中国の詩人・李白になぞらえた。

 

二説とも正しいのか、そうでないのか、はっきりしないそう。