2020年2月28日の午前中、私は電車に乗る為、自宅の最寄り駅へ入った。
すると、改札近くで、風変わりな人達を見た。
2人の女性が、両手にトイレットペーパーをたくさん持ち、西口から駅に入ってきた。
そして、東口から出ていった。
2人は、中年女性と高齢の女性。
母娘らしい。
東口に、住んでいる家があるのだろう。
私には、2人が奇妙に見えた。
(朝っぱらから、何であんなにたくさんトイレットペーパーを買ったのだろうか???)
片方の手に、12個入りのトイレットペーパーを持っている。
両手だと、24個になる。
さらに、2人だから、24個×2で、48個!
この記事の画像は、うちにあるトイレットペーパーだが、2人が持っていたのも、あんな物だ。
翌日の夕方、テレビニュースを見て、あの母娘がトイレットペーパーをいっぱい持っていた理由がわかった。
ニュースが言うには、
「新型コロナウイルスの影響で、中国から素材が入らなくなり、トイレットペーパーが製造できなくなる。手に入らなくなりそうだ」
というデマを信じた人々が、各地に現れた。
それでトイレットペーパーを、爆買いしたというのだ。
あの母娘も、デマをすっかり信じてしまったのだろう。
トイレットペーパーの素材の98%は、国産である。
これは、中国に頼っていないのだ。
皆が今まで通り、普通に買っていれば、品薄になることはない。
むしろ、デマを信じて多くの人が、爆買いに走れば、本当に品薄になってしまう。
気をつけないと、ダメだ。
※この記事は2020年2月29日に書いたもの。当時、いいね、コメントの入りが少なかったので、再更新した。
あれから4年たったが、デマに注意しないとならないのは、今も同じである。