2019年、日本で初めてラグビーワールドカップが開催された。
これで、(ラグビーの面白さが、初めてわかった)という日本人は、多かったはずだ。
それまで日本では、ラグビーは野球やサッカー、相撲、柔道、バレーボールなどに隠れ、
マイナーなスポーツ
というイメージが強かった。
ところが、世界初のラグビークラブは、横浜で生まれた、
というびっくり仰天する説がある。
1862年9月14日、薩摩藩士がイギリス商人を斬り殺した。
世に言う「生麦事件」が起きたのだ。
イギリス政府は「自国民を守る」として、日本へ軍隊を派遣した。
来日したイギリス軍は、当初緊迫していた。
ところが、日本とイギリスとの仲が好転すると、兵士達は暇を持て余すようになった。
兵士達の中に、ラグビーが大好きな者がいて、
「暇つぶしにこれをやろう」
という事になった。
でもって1863年、日本初のラグビーの試合が開催された。
1864年12月になると、横浜市民もイギリス軍人と混ざり、ラグビーを楽しんだ。
この事は、記録がちゃんと残されているのだ。
そして、1866年、ラグビーの愛好者40人余が、
「横浜フットボールクラブ」
を設立。
これが、
「世界最古のラグビーグラブだったのではないか?」
と、研究者が推定している。
※この記事の画像は、当時のラグビーの試合を描いた絵。試合場の背後に富士山が描かれている。