幻の「彩野市」 | 話のコレクション

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   今から二十年前ぐらいの事である。
 
 埼玉県の蓮田市、白岡町、菖蒲町を、
 「合併させよう」
という案が、各自治体で出された。
 
 そして、合併したあかつきには、
 
 彩野市
 
にすると、決定した。
 
 
 ところが、住民投票をしてみたところ、白岡町だけは賛成多数だったのだが、蓮田市、菖蒲町は、反対多数だった。
 
 これにより、合併の計画は流れた。
 
 市名を彩野市とする事は、住民投票よりずっと前から決めてあったという。
 ところがこの結末で、決めてあった事は、無意味となった。
 
 その後、菖蒲町は久喜市と合併し、同市に吸収される形で消えた。
 
 一方、白岡町は人口が5万人を超え、白岡市になった。
 
 彩(いろどり)という字が入る彩野市。
 かっこいい名前で、見てみたかった気もした。