今日は2月28日。明日は、2月29日。
2月29日は、四年に一度で、ひじょうに珍しい日である。
さて、本題に入ろう。
天気予報では、しばしば、
「今日の気温は、平年並みでしょう」
「明日の気温は、平年を下回るでしょう」
などいう言葉が、出てくる。
ところで、この「平年」とは、何を基準にしているのか?
平年気温とは、過去30年間の気温の平均値の事である。
このデータは、10年ごとに更新される。
現在は、1991年から2020年までのものが、使われている。
ところで、今年は閏年だ。
2月29日が今年はあるが、この日の「平年気温」はどうやって算出するのか?
2月29日があるのは、四年に一度だけだ。
過去三十年のデータといっても、7回~8回分にしかならない。
そこで、苦肉の策として登場したのが、前日と翌日の平年気温の平均を取る、というもの。
つまり2月29日の平年気温は、2月28日と3月1日の平年気温を、足して2で割ったものなのだ。
そんなわけで、2月29日の平年気温でありながら、2月29日の気温は関係していないのである。