青森県立美術館 その2 常設展 | 虹がでたなら

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わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

青森県立美術館の続きです⋯。
常設展も、個性的な作品が充実しています。

広々としたホールの上方、巨大なマルク・シャガールの作品が四方に飾られています。
バレエ「アレコ」の背景画だそうです。
9メートル✕15メートルというサイズ!
どれだけの労力がかかったことか⋯。
第4幕 サンクトペテルブルクの幻想 の背景。
第3幕 ある夏の午後の麦畑 の背景。
第1幕 月光のアレコとゼンフィラ の背景。
第2幕 カーニヴァル の背景。
こんなに素敵な絵をバックに踊られたバレエは、どんな作品だったのか?

奈良美智さんの展示室もあります。
こまっしゃくれた雰囲気の表情が特徴的な、奈良さんの子どもの絵。
巨大な顔!

悪いこと考えていそう!?
すました顔。
「幽霊人魚」と「幽霊アザラシ」
小さな部屋の中に作品が飾られているスペースがあったり⋯
こんな状況の部屋を窓から覗く、
HULA HULA GARDEN⋯という作品。
この美術館のシンボル的な作品、あおもり犬。
巨大です。
外に出てぐるりと回って近くで見られるのですが、一緒に写真を撮るために長〜い行列ができていました⋯。
これも外に出て、八角堂という建物に行くと、角のような物が飛び出しています
この中に、「Miss Forest/森の子」⋯というこれまた巨大な作品があります。
これ、確か同じような作品が那須にもありました。
もう一つ、棟方志功さんの没後50年記念展。
青森市に生まれた棟方志功さん。
国際美術展での受賞や海外での活躍により、「世界のムナカタ」として知られるようになった棟方さん。
ねぶたの絵につながるような雰囲気があります。

なんとも生き生きとした女性たち。
一人ひとりの表情が何やらユーモラス。

目の病気で片目を失明し、版木に目を擦り寄せるようにして取り憑かれたように木を彫る姿の動画に圧倒されました。

原田マハさんのことば
⋯棟方志功が「星」になって50年が経ちました。
その光は時空を超えて、今を生きる私達のもとに届いています。
未来の空でも輝き続ける、それが棟方志功という名の一等星なのです。

本当に、唯一無二の輝きを放つ作品ばかりでした。