吉田修一さんの原作⋯上下2巻のボリュームある重厚な物語⋯を読んで、ずっと楽しみにしていた映画「国宝」を観ました。

任侠の家に生まれた立花喜久雄。
父が目の前で殺されてしまう。
その美貌と才能を見初められて、歌舞伎の名門、花井半次郎の家で暮らすことになる。
そこで、御曹司の俊介と出会い、2人は切磋琢磨しながら歌舞伎に青春を捧げていく。
2人は互いに栄光とスキャンダルを繰り返しながら、歌舞伎の頂点へと上り詰めていく…。
喜久雄を演じる吉沢亮さん、俊介を演じる横浜流星さん。
とにかく2人が美しい⋯。
所作、踊り、声、セリフ回し、表情⋯。
歌舞伎のシーンをあれほど美しく演じるために、どれほどの練習をしたことでしょう⋯。
圧倒されました⋯。
吉沢亮さんの子どもの頃を演じた、黒川想矢さんの歌舞伎のシーンも素晴らしかった。
小説で読んだときよりも、映像で見たほうが、2人の浮き沈み、その時々の明暗がとても切なくて⋯。
病んでしまった横浜流星さんと、吉沢亮さんが一緒に舞台に立つシーンは特に胸が締めつけられました⋯。
DVDになったら、歌舞伎のシーンを何度も繰り返し観てみたい。