映画「花まんま」 | 虹がでたなら

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映画「花まんま」を鑑賞。
予告を観て、きっと泣いてしまうだろうな〜とは思っていましたが、まんまと⋯涙、涙でした。

花まんまって何だろう、と思ったら、花で作ったご飯で⋯。
娘を亡くしてご飯が食べられなくなってしまった父に、娘の霊?を宿した少女が作ってあげて⋯、このシーンでまず涙⋯。
両親を早くに亡くして、妹(有村架純さん)を一生懸命育ててきた兄(鈴木亮平さん)。
妹は、見知らぬ女性の記憶をもっていた。
その女性は、結婚式を間近にしながら不幸な事故で亡くなってしまっていた。
妹は、その女性の両親と密かに手紙のやりとりをしていた。
そして結婚が決まった妹は、少しずつ女性の記憶が薄れていることに気づき、あることを兄に願う⋯。

真っ直ぐに妹を思う兄を演じる鈴木亮平さんは、まさにはまり役。
温かさと不器用さと誠実さ。
その人柄に引き込まれます。
娘を亡くした父親役の酒向芳さんの演技が圧巻です。
食事が食べられずげっそりとやせ細った姿と、その後の姿が別人のようでしたが、特殊メイク?
そして一番魅力的なキャラクターだったのが、有村さん演じる妹の、婚約者。
演じたのは鈴鹿央士さんですが、オーラを消して、ちょっと冴えない風貌の、カラスの研究家という設定。
カラスと会話をしたり、鈴木亮平さんとのやり取りで、何ともとぼけた反応をしたり。
微笑ましかったです。

クライマックスの結婚式のシーンは、いろいろな意味で涙があふれました。
女性の事故は切なかったけれど、最後は優しい気持ちにあふれる物語です。