舞台「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」 | 虹がでたなら

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日本青年館ホールへ。
神宮球場は野球の試合で盛り上がっていました。
観に行ったのは、「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」。
銀行強盗に出くわしてしまった13人。
強盗は、今持っている物の中で一番思い入れのある物を差し出すように要求する。
家族の写真、思い出の時計、鍵…など、それぞれの大切なものを渡す。
強盗は、「一人一人の魂の51%を手にした…、それにより奇妙な出来事が起きる…」と告げる。
そしてその言葉のとおり、13人に不思議な出来事が起こり始める。
かつての恋人に心臓を抜き取られた人(楢木和也さん)、足首に彫ったライオンのタトゥーが抜け出した人(入山法子さん…美しかった!)、母親がどんどん分裂してしまった人…。
谷原章介さん演じる男性の妻(花總まりさん)は、銀行にいた一人。
自分が少しずつ縮んでいることに気付く…。
計算したところ、8日後には消えてしまう…。
どんどん小さくなり、夫のポケットに入るくらいになり…。

予想以上の面白さでした!
劇や映画でうっかり眠くなってしまうことの多い私ですが、これは全くそんなことがなかった。
ストーリー、舞台の仕掛け、それぞれの「不思議な出来事」、とても凝っていて目が離せない。
3列目の横の方の席だったので、大道具の裏側も良く見えたのだけれど、それでも、ええっ!?っと思うような謎の場面(人が消えてしまう…マジックのよう!)もあった。
お母さんが分裂していって、最後は散っていってしまうシーンとか、笑える場面も多い。
妻がどんどん小さくなって行く様子の表現も工夫されていて面白かった。
息子が腹話術で使われるような人形で、3人で操作しているってところは、人形劇好きな私の好み…。

谷原章介さんは、以前、横浜マラソンでお見かけしたことがあり、背が高くてオーラを放っていましたが、舞台の上でも存在感がありました。
客席前方の女性の方々は、谷原さんのファンだろう…という感じでした。

思っていた以上にダンスのシーンが多く、それも見ごたえありました。
梅棒の楢木さんも、しなやかなダンスが素敵だった。
今年になって観た劇の中ではベストかな~。
なのに!、空席が多くてびっくり。
もう一度観たくてチケット取ろうとしたら、席は空いているけれど日程が合わずがっかり。

フォトスポットがあります。
左下に、縮んでいく妻の身長の記録が…。
帰るときには椅子が置かれていました。
面白かったな~。
大満足。