額賀澪「タスキメシ 箱根」 | 虹がでたなら

虹がでたなら

わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

額賀澪「タスキメシ 箱根」

「タスキメシ」の続編です。
高校時代、怪我をしたことから駅伝を諦め料理に没頭していた眞家早馬は、大学卒業後、管理栄養士として働いていたが、運動栄養学を学ぶために大学院に入り、その大学の駅伝部の栄養管理兼コーチアシスタントとなる。
そして、部員たちと箱根駅伝を目指す。

箱根駅伝の予選会や本大会の描写がとてもリアル。
心理描写も引き込まれます。
最初は早馬に反発していた部長の千早が、少しずつ心を開くようになり、そして部員の心がひとつになっていく過程が温かい。
本大会の様子は、映像で見ているかのように臨場感があって引き込まれます。
うるうるしてしまう。
悔しさはあるかもしれないけど、後悔はない…という表現が特に印象的。
箱根駅伝というもののすごさも改めて感じました。
続篇は「タスキメシ 五輪」です。
これもお馴染みの登場人物が描かれるようなので楽しみです。