瀨尾まいこ「優しい音楽」 | 虹がでたなら

虹がでたなら

わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

瀨尾まいこ「優しい音楽」

読み始めて、なんだか既視感…と思ったら、お正月にドラマで観た物語だった!
土屋太鳳さんと永山絢斗さんがとても素敵で、そして、エリック・クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘヴン」が切なくて…。

駅で出会った千波と永居。
千波は永居を見て、迷わずまっすぐ歩いてきた。
そして次の日から、千波は駅で永居を待っていた。
少しずつ会話をするようになり、付き合うようになる。
けれども、千波は永居に対して微妙な距離感を保っていた。
そして千波の家に行ったとき、出会いの理由が分かる。
切なくも優しさにあふれる物語。

この他の短編、「タイムラグ」、「がらくた効果」も、ちょっとあり得ないような設定なのだけれど、「仕方ないか」…と思いつつ不思議な幸せを感じている人たちに、温かい気持ちになれる物語です。