「ベイビー・ブローカー」 | 虹がでたなら

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絶賛されている、「ベイビー・ブローカー」鑑賞。

ソン・ガンホさん演じる、クリーニング店を営むサンヒョン。
カン・ドンウォンさん演じるドンスは、赤ちゃんポストがある施設で働いている。
ドンスも親に捨てられ、児童養護施設で育った。
サンヒョンとドンスは、赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊をこっそり売って儲けているベイビー・ブローカー。
ある日、イ・ジウンさん演じるソヨンが赤ちゃんポストに預けた子どもを連れ去る。
翌日、思い直して赤ちゃんを取り戻しにきたソヨンは、赤ちゃんがいなくなったことに気付き、サンヒョン、ドンスとともに、養父母探しの旅に出ることに…。
そして、サンヒョンとドンスを現行犯で捕まえようと追いかける2人の女性刑事。
それぞれの間に、不思議な感情と関係が生まれていく…。

悪い人なのか、実はいい人なのか?
確かに悪いことをしているのに、きっと根っこはいい人に違いない…と思わせる、ソン・ガンホさんの人としての深みを感じさせる演技がさすがです。
透明感あふれるイ・ジウンさん…。
見覚えが…と思ったら、とても面白かったドラマ、「麗」に出ていた方でした。
2人の女性刑事が、次第にサンヒョンたちに心を寄せ、何とかしたいと思っていく変化も印象に残りました。

1番心に残ったのは、ソヨンが一人一人に「生まれてきてくれてありがとう。」…と言うシーン。
誰かに言いたい、言ってほしい、最高に温かい言葉です。

これは悲しい結末を迎えるのか、幸せになれるのか…、ハラハラ。
最後まで祈るような気持ちで観ました。