真梨幸子「お引っ越し」 | 虹がでたなら

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真梨幸子「お引っ越し」
♪チャッチャッチャチャラッチャチャラッチャッチャッ…
「世にも奇妙な物語」のテーマ音楽が聞こえてきそうな小説…。
引っ越しにまつわる6つの恐~い物語。
非常口に閉じ込められてしまう女性。
片付かない荷物の中から現れた絵の思い出。
引き出しの中に隠された手紙の謎。
行方不明の段ボール。
喧嘩の絶えない隣人の秘密。
他の物語とつながるホラー掲示板。
どれも、最後にギョギョッとなるけれど、「解説」を読んで、怖さが更に増す!?
解説において、どの物語にも登場する「アオシマさん」は「死神」なのだ、と断定される。
そしてその解説を書いているのは「アオシマサブロウ」。
次のページには、「作品はすべてフィクションです。よってアオシマさんという死神は存在しません」…という表記。
よく、練られています。
それにしても、誰かが住んでいたのか分からない部屋に住むことが怖くなってしまいます…。