「罪の声」の著者、塩田武士さんが、大泉洋さんをイメージして書いた小説を実写化した「騙し絵の牙」。
「罪の声」の重厚な雰囲気とはかわって、軽快なエンターテイメント作品でした。

大手出版社「薫風社」で社長が急逝し、権力争いが勃発する。
伝統ある正統派「小説薫風」をメインとする常務派VS廃刊危機のカルチャー誌「トリニティ」の編集長を操る専務派。

トリニティ編集長の速水(大泉洋さん)は、様々なアイディアで周りの人達を動かしながら、トリニティ生き残りをかけたバトルを繰り広げていく…。
本当に、大泉洋さんのイメージそのものな速水!
誠実さと軽薄さの絶妙なバランス。
怪しげだったり勝手だったりもするけれど憎めない。
人たらし。
そして周りの人達がそれぞれクセモノばかり。
そのクセモノの部分も速水が引き出し操っている感じ。
特に、宮沢氷魚さん演じる新人小説家の二転三転ぶりにはびっくり!
宮沢和史さんの息子さんの氷魚さん。
「月さえも眠る夜」を歌っていた頃のみやさんにそっくりで嬉しくなってしまう。
それにしても最後までどんでん返しの連続で、楽しめました。