中山七里「もういちどベートーヴェン」 | 虹がでたなら

虹がでたなら

わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

中山七里さんの小説を初めて読んだのは「さよならドビュッシー」。
ミステリーの要素と、ピアノの演奏についての生き生きとした描写。
2つの側面から楽しみました。
映画化されたとき、主人公のピアニスト、岬洋介を演じたのは清塚信也さんでした。
贅沢! 
そして今回読んだのは、「もういちどベートーヴェン」。
なんと、岬洋介が、今回は司法修習生として登場!?
どういうこと!?
司法試験をトップの成績で合格した岬洋介は、冷静で理論的で、気になった事件を解決していく。
そのミステリーの側面をもちつつ、岬洋介がピアノへの封印を解き、コンクールに挑む姿が描かれていく。
この小説でも、ベートーヴェンの楽曲の流れが生き生きと描かれ、ピアノの響きが聞こえてくるようです。
実際の曲を聴きながら読みたい。

それにしても、なぜ岬洋介がピアノから離れ、司法修習生になったのか?
「さよならドビュッシー」から「もういちどベートーヴェン」に至るまでには、4冊分の物語があるようです。
これは読んでみないと…。