周平を使ってお金を借りに行かせたりもする。
阿部サダヲさん演じるホストのリョウと出会い、周平をほったらかして何日も遊びに行ったりも。
それでも、母親の言うことを聞いて、遠くで遊ぶ母にお金を振り込んだり、買い物に行ったり、忠実に従う周平。
学校にも行かず母親と暮らす周平には、母親しかいない…。
次第に、母親に促されるまま盗みもするようになり、ついには殺人まで…。
本当にひどい…。
自分が産んだ子だ…と、思うがままに周平を操る秋子。
時に暴力をふるいながら秋子たちに寄生するリョウ。
身勝手なリョウに、それでもしがみつく秋子。
救いの手を差しのべる人が現れても、好意に対して悪意や裏切りしか返せない秋子…。
どうしようもない。
そんな母親でも離れられない。
母さんが好きだ、という周平。
最後まで救いのない物語です。
周平が母親を憎まない、まっすぐさだけが、かすかな光?
これが実話に基づいている、ということに胸が痛みます。
周平を演じる新人の少年が、キラリ。
「誰も知らない」の柳楽優弥さんを彷彿とさせるような…。