知念実希人「仮面病棟」 | 虹がでたなら

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知念実希人「仮面病棟」
普段それほど本を読まない女の子が、「面白かった~」…と言っていたので読んでみました。

療養型病院の宿直を先輩に頼まれた外科医・速水。
コンビニ強盗を犯したピエロの仮面の男が、病院にやってくる。
自分が撃ったという女性の治療を要求する。
そして病院に立て籠る。
病院に閉じ込められた患者たち、院長、2人の看護師、速水、撃たれた女性。
その中で、不可解な動きを見せる院長たち。
犯人の狙いと病院に隠された秘密が徐々に明らかになっていく…。

密室となった病院の中で、不思議な出来事が次々起こり、謎が深まり緊張感が高まる…。
ミステリーでありながら、医療や命についても考えさせられる物語でした。

そして、映画も観てみました。
真っ直ぐで誠実な速水を演じるのは坂口健太郎さん。
ぴったりでした。
犯人がわかっていても、映像で表現された緊迫感に、のめり込みました。
そして、原作以上に深みをもたせた設定もいくつかあり、最後の最後まで何段階か広がりがあり、楽しめました。