京劇・孫悟空を楽しむ | 虹がでたなら

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土曜日、鴻巣市文化センター・クレアこうのすへ。
鴻巣市日中友好協会主催「京劇の世界」を観に行きました。
日本京劇振興協会の方々による京劇レクチャー・ワークショップ、世田谷子ども京劇団の子どもたちの可愛い実演、そして京劇「孫悟空 扇を借りる」…と、盛りだくさんな内容。
私のお目当ては、「孫悟空」の石山雄太さんの演技です。
石山さんは、小学生のときに京劇・孫悟空を観て京劇に魅せられ、中国語の勉強をして、高校卒業後に中国に渡り、中国戯曲学院に行ったという志の高い人です。
そこでとても厳しい修行をして、中国京劇院に入り、外国人として初めて京劇俳優となったすごい人。

私は新聞で石山さんの特集記事を読んで、その意志の強さと努力を心から尊敬しました。
ちょうどそのとき、孫悟空を演じるために中国に留学していた友人がいて、「似たような人がいる!」…と、その新聞記事を送ったところ、なんとその友人と石山さんが、大学の学生寮でルームメートだったのでした。
そして、石山さんのご家族からも石山さん宛に同じ新聞が送られてきたとのこと。
偶然にびっくりでした。
そんなこともあり、石山さんの公演が日本であるときにはいつも観に行っていました。

今回は、大勢の中での演技ではなく、石山さんと、もう2人での演技だったので、石山さんの演技をじっくりと観ることができました。
軽やかな立ち回り、はりのあるせりふ回し、そして細やかで豊かな顔の表情…、素晴らしい演技を楽しませていただきました。
これだけの動きや表現をするために、どれほどの苦しい修行をしてきたか…。
京劇の本などを読むと、圧倒されます。

また、京劇はメイクや衣装も美しくて見応えあります。
その意味や歴史なども奥深いものがあり、面白い。
なかなか公演がないけれど、もっといろいろな演目を観てみたいです。

公演を待つ間、鴻巣市をぶらぶら散歩していると、「鴻巣名物いがまんじゅう」…という幟を見つけ、なんだろう?…と、和菓子屋さんに入ってみました。
いがまんじゅうは、周りがお赤飯!?
割ってみると、お赤飯の中に、こしあんのお饅頭が入っていました。
不思議な感じですが、おはぎももち米とあんこですもんね。
食べてみるとなかなか美味しい!
これはマラソンの日の朝ごはんに良さそう!