「メタルマクベス」 | 虹がでたなら

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昨日はアメフトが夜からだったので、新宿の小田急でお昼ご飯を食べて…



豊洲にある、IHIステージアラウンド東京へ。
円形の客席が360度回転するのが特徴のこの劇場は、「髑髏城の七人」に続いて2回目です。
今回は、劇団☆新幹線×宮藤官九郎の「メタルマクベス」です。

2218年。
繰り返される戦争によって瓦礫の荒野となった世界。
そこに未来を占う魔女が3人…。
絶大な勢力を誇るとある国の軍隊を率いる男ランディに、「お前こそが未来の国王である」との予言を告げ、1枚のCDを渡す。
それは、1980年代に活躍したヘビーメタルバンド”メタルマクベス”の伝説のCDだった。
歌詞に込められた意味が、男の国王暗殺、そして自分が王となる道に繋がる予言となっていた。
その予言を知った妻は、夫をそそのかし、国王の息子を犯人に仕立てた暗殺計画を企て、実行する。
国王を永遠の眠りに導いたことで罪の意識に苛まれていく二人…。
そして反逆を起こす国王の息子たち。

ランディやその周りの人物と、1980年代のメタルマクベスの周りの人物がリンクし、2つの時代が行ったり来たりしながら物語が進みます。
その意味で、この回転式劇場は場面転換がとてもスムーズでスピード感があります。
ガタン、と椅子が動いて回っていく感覚は、USJのアトラクションのよう。
一体、どんな仕組みで動いているのか、明るいところで、解説を受けながら見てみたい。
あるいは、ステージ側に乗ってみたい。

バイク、メタルバンド、ダンス、アクション…と、動きと音に圧倒されながら物語が進み、終始バタバタ感がありますが、それだけに、4時間という長い公演時間もあっという間。
クドカンさんということで、台詞のあちこちにユーモアがあふれ、原作はシェークスピアのシリアスな物語でありながら、笑いが…。
多分アドリブもたくさんあるみたいで、途中、濱田めぐみさんが思わず吹き出してしまって台詞が言えなくなってしまった場面もありました。



髑髏城の七人の時もそうでしたが、1話で終わらず、いくつかのバージョンがあるのも特徴です。
今回は、disk1で、キャストを替えてあと2と3があるそうです。
私は1つでお腹いっぱいかな…。