
そんな中、三菱一号館美術館で開催中の「ルドン~秘密の花園」展を観てきました。

ルドンがドムシー男爵のお城の食堂に描いたという16点の壁画が今回の展覧会の目玉です。
そのうち、「グラン・ブーケ(大きな花束)」という作品をこの美術館が所蔵。
残りはオルセー美術館からやって来ました。
本物の展示とは別に、レプリカで食堂の壁を再現した展示室があり、そこは撮影可でした。

ドムシー男爵一族やその周りの人たちの気分を味わう。

黄色のミモザやひなぎくの花が柔らかな空気を作っていました。



黄色って、優しい色なんだな…としみじみ感じました。

そんな中で、「グラン・ブーケ(大きな花束)」の青は、すごい存在感です。

花や植物、蝶、不思議な生き物など…。
幻想的で、ふわふわした印象の絵がたくさん。

多くの絵がやはり、優しい色合いの中で青が効いていました。

緑がかった青が本当に美しく引き込まれるようでした。

最後の方に、花瓶にいけられた花の絵がズラリと並んでいました。
どれも宙に浮いているような不思議な感じ。
花も花瓶も美しいのですが、背景の色がどれも温かくて優しくて、素敵でした。
「夢の中へ 花の中へ」…というチラシのコピーどおり、優しい花に包まれて、夢の中に迷いこんだような展覧会でした。