「永遠をさがしに」 | 虹がでたなら

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原田マハ「永遠をさがしに」。

原田マハさんの小説は本当に言葉が綺麗で…。
すぐに引き込まれてしまいます。
それで夢中になっているうちに、美容院で髪を相当切られてしまっていたのでした…。

世界的に有名な指揮者を父にもつ少女・和音。
母はチェリストで、幼い頃の和音も厳しくチェロの指導を受ける。
が、母が父と別れていなくなり、和音はチェロから離れる…。
ある日、父と結婚したという女性が現れ、最初は反発しながらも次第に心を開いていく。
そして、それぞれの家族の真実が明らかになっていき…。
親、友人に支えられながら、自分の本当の気持ちに気づき、生き方を見つけていく和音。

人の優しさ、温かさ。
人が人を思うことから生まれる奇跡や感動。
物語のあちこちで胸が熱くなりました。

原田マハさん、美術に詳しくて、美術関係の小説を楽しませてもらっていましたが、音楽にもこんなに通じてらっしゃるんですね…。
物語を読みながら、チェロの音色が聴こえてくるようです。
登場した曲を、片っ端から聴いてみたいです。