石灰質の土に生えるというこの花は、限られた場所でしか見られません。
佐野市(旧葛生町)の奥の方、柿平地区の山の斜面には、一面に咲くのです。
鹿や猪の被害があったのか、立派な柵ができていました。

落ち葉がびっちり地面を覆っているので、パッと見ではよくわからないのですが、じっくり見ると、本当にたくさんの花が、落ち葉のすき間から現れています。












茎はとても細くて、花びらは透けるように薄くて、本当に繊細な花です。
か弱い雰囲気を漂わせながらも、この寒さの中、落ち葉をかき分けて出てくるのですから、たくましい。
儚げでありながら芯がしっかり。
この清らかで凛とした佇まいがとても好きです。