平安の秘仏展 | 虹がでたなら

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わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

東京国立博物館へ。
滋賀県甲賀市にある、櫟野寺の仏像が20体、運ばれて来ています。

展示室に入ると、5メートルを超える十一面観音がど~んと!
うわっ!…と圧倒されました。

それを囲むように、ぐるりと仏様たちが展示されています。
厳かな空間。

似ているけれどそれぞれの表情や衣装が違って、見比べるのも面白い。

1本の木から掘り出すというのはすごい。
木から生まれてきたようだ…との解説もあったけれど、本当に、そんな雰囲気。
どんな人がこれを彫ったのだろう…とか、どんなふうに人々が信仰してきたのだろう…とか、当時のことをあれこれ想像するのも楽しい。

これだけの仏様たちがひとつのお寺にあるというのもすごい!
今、お寺は寂しいことになっているんでしょうね…。
それにしても、巨大な十一面観音をはじめ、これだけの仏様をどうやって運んできたのか!?


この十一面観音は、お寺でも普段は厨子の中で、見られないのだとか。
東京で見られるというのも感激です。

十一の顔写真があり、その解説を見ながら一つ一つを眺めました。
裏側にある、笑っている顔が見えないのが残念。
左右から、後ろから、なんとか見えないものかと試みたけどダメでした…。

この巨大な体も、1本の木から作られたって…、どんな大きな木だったのか?

一番気に入ったのは、この毘沙門天…。

なぜこんなににらんでいるのか?

目が、こぼれ落ちそう!
すごい目力でした。
一見怖そうだけど、どことなくユニーク。

会場には、のどかな甲賀の風景の写真があり、とても素敵。
次は、実際の甲賀のお寺で、この仏様たちに会いたいと思いました。