その途中。
国立公文書館で…

こんな展覧会をやっていました。

様々な古文の中に表現された地獄の様子が紹介されていました。
「誰も行ったことはないけれど、誰もが知っている地獄」…という表現に納得。
国立近代美術館では、ちょうど学芸員の方の解説が聞けて面白かった!
一枚の絵を、そこまでじっくり観察したことがなくて、いろいろな見方・感じ方があることに気づけました。
また、「奈良美智が選ぶMOMATコレクション」という企画展をやっていました。
国立近代美術館の所蔵品には、好きな画家の絵がたくさんあるのですが、奈良さんが選んだ絵の中にそれらが入っていて楽しめました。
奈良さんの解説が添えられたパンフレットを無料で配布しています。

奈良さんがそれぞれの絵について感じたことを表現したことばを読んで、改めて絵を眺めると、一層、絵の世界が深まって見えました。
ここの絵は撮影可だったのです。
嬉しい。
熊谷守一「鬼百合に揚羽蝶」。

須田国太郎「犬」。

関根正二「三星」。

関根正二さんの赤には惹き付けられます。
横山潤之助「裸婦」。

「髪の毛の描写がとても魅力的で、自分の目には眩しく映る」…と書かれていましたが、本当に、髪が艶やかで眩しかった!
萬鉄五郎「裸婦(ほお杖の人)」。

萬鉄五郎さんは不思議な絵を描く方で、ついつい見いってしまいます。
41歳で亡くなってしまったそうです。
そして22歳で亡くなってしまった村山槐多さんの20歳の時の絵、「バラと少女」。

村山槐多さんのことは特に好きで、上田の信濃デッサン館にたくさんの絵があるので時々行きます。
激しい絵と詩と生き方に、吸い寄せられてしまいます。
松本竣介「Y市の橋」。

絵の中に、ちょこんと描かれる黒い小さな人が特徴的です。

「ニコライ堂と聖橋」。

香月泰男「釣り床」。

古賀春江「月花」。

佐伯祐三「モランの寺」。

長谷川利行「新宿風景」。

もうこの一部屋だけでも、胸がいっぱいになるようでした。
国立近代美術館の所蔵品は本当に多くて、年に3回だか4回?展示替えをしているそうなので、そのくらいのペースで行けたらいいな。