
これも原作を読んでいたので、映画化されたらどんなふうになるんだろう…、誰が主役をやるんだろう…と期待をしていました。
高良健吾さんは、影を持つまっすぐさがぴったりだった…。
ただ、「くちびるに歌を」を観て、爽やかな感動に浸った後にこれを観たら(映画の日だったからハシゴしました)、もう、どよよ~んとしてしまった。
亡くなってしまった人を訪ね、その人がどんな人を愛しどんな人に愛されたか、何を残したか、それを調べて胸に刻み、悼む。
死んだ後に、自分が生きていたこと、誰かに愛され誰かを愛していたことを、忘れないでいてくれる人がいる…というのはありがたいこと…。
天童荒太さんの小説は結構キツイ描写があって、読んでいて辛くなったりするのだけれど、この物語もそんなシーンがあって…。
悲劇が悲劇のままでは終わらないから最終的には救われるのだけれど、なにしろ「くちびるに歌を」が素晴らしすぎた!