薄黄緑の葉っぱから透かして見える陽の光とか、
赤や黄色に色を変えていく様子とか…。
木の葉の移り変わりと、それをとりまく風景は目を楽しませてくれますが、
葉を落とした後の、こんな枝のシルエットも大好きです。

寒い空気の中、じっと耐えながら、その内部には新しい芽が着実に生まれている。
わびしさの中の健気さ。
特に、山の上の枯れ枝の稜線には、無性にひかれてしまいます。
…なんて話をしたら、こういう木の姿を、井上靖さんは小説の中で「冬枯れの裸木」と表現している…と、友人が教えてくれました。
なんだかかっこいいな。
凜とした感じ。
言い方ひとつで、違ったイメージが生まれる面白さ。
そんな冬枯れの裸木のシルエットを味わいながら、今日はグランド回りを10キロ走りました。
冷たい空気に頭がスッキリするような冬のランニングが、とても好きです。
裸木のように、よけいな雑念が払い落とせるようなのです。
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