クリムト展 | 虹がでたなら

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「クリムト」…の絵を思い浮かべると、なんだか胸がザワザワします。

官能的なイメージ。
きらびやかな色合い。

…が今回、宇都宮美術館で開催されているクリムトの展覧会は、そういったイメージのクリムトの世界にいたるまでのストーリー…という印象です。

クリムト、というとこんな感じなのですが…。

このたぐいの絵はわずかでした。

ウィーンの美術界の中で、クリムトを中心とした1つの大きな流れがあり、その活動の様子がメインです。

ウィーン工房の作成した美しく贅沢で個性的なあれこれが展示されていました。

緑と青が爽やかな、クリムトのこの風景画が印象的でした。

クリムトは四角に切った段ボールの枠を風景にかざして、対象となるモティーフをさがしたそうです。

だから、クリムトが描く風景画はみんな正方形だそうです。

黄金の世界にいたるまでのクリムトの絵は、「戦い」だったとか。

その戦いの最たるものが、大学の天井画として描かれたこれらの絵がもたらしたもの。

左は「医学」、右は「法学」として描かれたこれらの絵は、その表現の過激さが問題となり、国会で取り上げられるほどのスキャンダルになったとか。
確かに、この絵が大学にあったら、ドギマギしてしまうかも。

今回の展覧会のメインの絵。

黄金の騎士。
力強く進む馬。

…と見ると、足もとにひょろっと蛇が。

何かの象徴なのでしょうか。

なんだか憎めない表情の蛇でした!




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