楽器は語る | 虹がでたなら

虹がでたなら

わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

以前行った時、あまりの展示物の多さに見きれなかった国立歴史民俗博物館を再訪。
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前回不完全燃焼!?だった展示室を楽しみ…。

そして今回の目的は、企画展「楽器は語る」。
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紀州藩第十代藩主徳川治宝が収集した楽器のコレクション。
笙、篳篥、筝、琵琶、太鼓などの古楽器が並びます。

会場には、それぞれの音色を聴いたり、楽器の音の大きさを自分で組み合わせて、合奏を聴いたり…、いろんな仕掛けが工夫されています。

見て、聴いて、感じて楽しめる。
面白い。

驚いたのは楽器の美しさ。
構造そのものも美しいのだけど、琵琶や箏の表面に、らでんなど使って、見事な絵が描かれているのです。
花だったり鳥だったり。
きれいです。

そしてそれらの楽器が、これまた美しい袋や箱にしまわれているのです。

一つ一つの楽器が、どれだけ愛されていたことか!

それぞれに、銘「白菊」…というように、名前までつけられているんですよ。

大切に可愛がられ、心を込めて奏でられていたのでしょう…。

本当に、「楽器は語る」!
一つ一つの楽器をじっと見ていると、感じるのです。
人の気配。

繰り返し練習する姿。
美しい音色を生み出す姿。
それをそばで眺め、聞き惚れる人たち。
…たくさんの人のいろんな感情を受け止めてきたのであろう楽器たち。
そんな、人の思いが漂っているような…。

そして…、
どんな人が弾いていたのか?
どんな表情だったのか?
どんな場所で?
誰のために?
…と、もう、私の妄想は止まらないのでした…。