「栃木に生きる」展 | 虹がでたなら

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わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

栃木県立美術館で開催中の展覧会。
「栃木に生きる」。
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このポスターは清水登之の絵です。

栃木県にゆかりのある芸術家たちの作品を集めてあります。

招待券をもらったので、ラッキー!…と思い土曜日に行ったら無料。
15日が県民の日だから、この時期、いろんな施設が無料になったりイベントをやったりするんですよね…。
私の職場でも毎年コンサートを行います。

この展覧会は、作家や時代、ジャンルに関係なく、季節ごとに作品が並べられています。
だから、栃木の四季の移り変わり、その美しさが実感できます。

春から。
鶴田吾郎「早春の日光三山」。
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向こうにそびえる日光の山。
この風景…。
この間自転車で走った辺りでは!?
変わらずそこにある山は、「故郷」の象徴だと思います。

男体山といえば日光。
日光好きな私は、男体山を見るだけでときめき?ます。

川島理一郎「湖畔の林」。
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夏の中禅寺湖の爽やかな空気が感じられるようです。

同じく中禅寺湖の、秋を描いた、刑部人「中禅寺湖秋色」。
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他に、冬の日光の絵もあり、那須や塩原の絵もあり…。
栃木の名所めぐりのよう!?

でも実際、「名所」と呼ぶにふさわしい、季節感溢れる美しい絵が並び、栃木の自然の豊かさ、素敵さを実感します。

自然だけではなく、そこに生きる人、暮らす人、働く人を描いた温かい絵もたくさんありました。

鈴木賢二「ひとシリーズ」
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素朴な服装、動作、表情の、さまざまなひとを描いた版画がずらりと並びます。

版画の、ざっくりしたタッチでありながら、一人一人の表情が豊かで驚きます。
どの人も、近所のおじさん、おばさん、みたいなのどかな雰囲気で和みます。

とても印象的だったのが、清水登之「陶土の丘」。
益子で焼き物を作る人たちを描いた絵。
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土を砕き、水でこし、陶土になるまでの地道な作業の様子を、優しく見守るかのように、描いています。

いい焼き物を作るために、丁寧に、根気強く作業をする真面目さが伝わってきて、清水さんが、焼き物を作る人たちに敬意を払っていたんだろうな…と感じます。

そして、絵の中のいろんな部分に見られる三角形が、印象的です。
絵にリズムを感じるようです。

この他にも、焼き物や竹細工も展示されていて、これまた栃木の匠!を楽しめます。

そんな栃木づくしの展覧会ですが、無料の音声ガイドをアナウンスするのは、宇都宮女子高の放送部!?

雨の日の魅力について語った後で、「今度一緒に出かけませんか」…なんて誘ってみたり!?
顔の絵の解説をした後で、「私の顔が想像できますか?」…と妄想かきたてたり!?

男性が喜んでしまいそうな、何だかアヤシイ世界になっていました!?