カケラバンクの歌は、目を閉じて見えるモノがある、というメッセージでしたが、
この映画は、「ほんとうに大切なものは目に見えない」というコピーが…。
新潟県の盲学校で先生になり、生涯を視覚障がい者教育に捧げた、粟津キヨさんの実話だそうです。
盲目の少女ふみ子。
貧しいふみ子は、盲学校に行きたくても行けず、あんまの修行に励みます。
優しい人との出会いに恵まれながらも、次々と試練が訪れます…。
涙が止まりません。
でも、学びたい気持ちを諦めず、点字を読めるようになったふみ子。
少しずつ回りの人の心を動かします。
大学時代、点字の勉強をしたのですが…、
点字は、基本的に、横2×縦3の6つのポチで、1つの字を表しています。
6つを3個ずつのブロックに分け、その、3つで母音、残りの3つで子音を表します。
わずか6つの点の組み合わせで平仮名を表してしまうのですから見事です。
ちなみに、6個全部使った字が「め」(目、という意味を込めて)です。
形の組み合わせで字が出来るっていう点では、韓国語と似ているのかな??
でも、あんな小さなポチを、指先で読み取るのは、すごいことです。
目で見ても、すぐには読めません!
読めるようになるにはかなりの努力が必要です。
そして、職場で盲体験をしました。
一人が目隠しをして、もう一人が手びきをして、階段などを歩いたのですが、かなり怖かったです。
みんなへっぴり腰になっていましたよ。
そんな経験もあったのでなおさら、ふみ子の頑張りや健気さに胸が熱くなったのでした…。
映画の最後…和尚さんが言った、
「(目が見えない人たちは)星を見ることはできないけど、心の中に星がある。
心を照らす光がある。」
という言葉が、心に残りました。
目に見えない大切なもの…について、また考えさせられました…。