香月泰男さんの絵 | 虹がでたなら

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わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

香月泰男さんは、シベリアに抑留された体験があり、その時の、辛い…苦しい出来事を描いた「シベリアシリーズ」の絵は、見ていて本当に、胸が締め付けられるようです。
辛いけど、強烈な印象を残す、すごい絵です。

さっき、「迷宮美術館」という番組の中で、香月さんを取り上げていました。

「ひと塗りひと塗りが、私にとっての救い」
という言葉を聞いて、ますます、一枚一枚の絵の重みを感じました。

香月さんが、花や生き物など身近な物を描いた絵も好きです。

大切な本。
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さりげない日常のあれこれを、温かく描いています。
でも、
「生きることは、私には絵を描くことでしかない。
それしか自分に納得できる生き方はない。」
…という文を読むと、
単に、優しい、とか、温かい、という言葉だけでは表現しきれない、香月さんの様々な思いが、ひとつひとつの絵に込められているのだと感じました…。