会場に着くと、須田さんが、お客さんひとりひとりに「須田です…」と話しかけていらっしゃって、その時点で感激でした。
どこから来たか、旅は好きか、など気さくに聞いてきてくださったのですよ。
びっくりでした。
トークの内容は、須田さんが写真家になったいきさつや、旅で出会った素敵な本の紹介、その一部の朗読…などでした。
星野道夫さんの「旅をする木」など、三冊の本を紹介してくださったのですが…、探して、必ず読みます!!
それから写真展をゆっくり見ました

音声ガイドがあるんですよ!須田さんご本人の解説の!
その写真を撮った時のエピソードや、そのモデルになった子どもたち、おとなたちへの思いをとても優しく語りかけてくれます。
まるで私も、その場所に旅しているかのような、その人たちと向かいあっているかのような、不思議な感覚がしましたよ。
そして、ファインダー越しに、子どもたち、おとなたちを温かく見つめる須田さんの優しい気持ちが、自分にも伝わってきて、満たされてくるような感じで…、なんだかとても温かい、幸せな、でもちょっと切ない…そんな気持ちになりました。
モデルになった人たちはみんな、ホントに素敵な表情をしているのです…。
写真家、というと、「カシャカシャカシャカシャ…」っと連写でたくさん撮って…というイメージでしたが、須田さんは、ひとりの人に対して、一回しかシャッターをきらないそうです。
たった一回の、その瞬間に、こんな奇跡的に素敵な表情が撮れるなんて、どういうことなんですかね!
運命的な出会いなのでしょうか?
それを逃さない才能なのでしょうか?
一瞬にして、相手との信頼関係を築く力があるのでしょうか?
確かに…、少しですが須田さんとお話をして、ふっと心を開きたくなるような、不思議な温かさがありました

最後に…写真集を買ったら、サインと握手をしてくださいました。
大切にします。
見る度にきっと優しい気持ちになれます。
お会いできて嬉しかったです。
