

「イノセンス」~いのちに向き合うアート~

障がいのある人、独学の画家、いのちに向き合う表現を志向する現代のアーティストの作品を区別なく展示…という展覧会

なんて楽しい絵たち

優しい色。
微笑ましい表現。
「何これ~


ひとつひとつ、夢中に見いってしまったよ

まず入ってすぐに、私の好きな難波田史男さんのコーナーがあって、もう既にここで感動のピークに行っちゃいましたねっ

史男さんは、画家・難波田龍起さんの息子さんです。主に水彩の、絵本のような繊細で不思議な絵を描いた人です。
私はこの人の、海を描いた絵が好きなんだけど、史男さんは、33歳くらいの時、フェリーから海に落ちて亡くなってしまったのです。何かそのまま海の世界でほんわか生きているような気がしてしまいます。
桐生市にある大川美術館に、難波田ファミリーのコーナーがあります。
あと、坂上チユキさんという人のアクリル画がすごかった~。水色、白、紫といった色の点々で、ペーズリーみたいな不思議な形が細かく繰り返し描かれているんだ…。
横にあった解説に、「息をひそめて鑑賞したい」ってあったけど、ほんと、息をするのも忘れて見ちゃうよ

どんな人なのか知りたいって思ったのだけど、経歴が書いてない。
図録にもこの人だけ何も説明がなく、「神のみぞ知る」…だって…。気になる。知りたい。神様、教えて!
楽しい絵ばかりではなく、原爆の被害を受けた丸木スマさん、大道あやさんの絵は辛かった。原爆の絵を描いている丸木夫妻のお母さんと妹さんです。
丸木スマさんの解説に、「不慮の死(殺害)」ってあったので、なんで!?…って調べたら、丸木家と付き合いがあって、スマさんからお小遣いをもらったりもしていた男性が、そのうちスマさんの孫を追っかけまわし、スマさんの絵を盗んで売り…、さらに絵を盗む目的で撲殺したんだって…。
ひどい話です。その男性は自殺したそうだけど…。
スマさん、無念だっただろうな。
そんなわけで、いろいろ感じた展覧会でした

作品の入れ替えがあるそうなので、また行こうっと
