インスペクションのための検査機器は進化するだろうか? | 住まいの専属検査員ブログ

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先月末、国土交通省はインスペクションの活用による住宅市場活性化事業に関して採択事業者を決定した。


この住宅市場活性化事業のうちインスペクション技術の開発・高度化事業に関するものの要旨については3つある。


 ①小屋裏の検査を容易にする検査機器の開発
 ②床下の検査を容易にする検査機器の開発
 ③屋根の検査を容易にする検査機器の開発


現状の一般的なインスペクション(住宅診断)は小屋裏と床下は点検口より覗ける範囲。屋根に関しては下屋根中心で目視確認とすることが多い。


当事務所でも基本は同じ。
ただ、小屋裏と床下に関しては全体を調べてもらいたいという要望が多く、オプション検査として潜っていく詳細調査も実施している。


この住宅市場活性化事業では機器により点検を容易にしようというのが目的。


果たしてどこまでのものができるのかは未知数であるが、検査機器の進歩は業界の発展にも重要なことであるので期待したい。


屋根に関しては無人飛行ができるドローンにカメラを付けて飛ばす方法が考えられるが、何らかの許可制にしないと問題が発生する可能性があり、すぐに実用化というわけにはいかないだろう。


現状で一部で運用されているものとして、長尺の支持棒にカメラを取り付けて手元のレバーで操作するようなものがある。おそらくこの方向で開発が進むのではと予想している。


ただ、小屋裏や床下はどういう機器になるのだろうか。


奥まで入っていくにはカメラ付きのロボットのようなものが必要ではないか。それを室内から遠隔操作することになると予想される。


こちらもそう簡単に実用化できそうにない。


やはり、当面の間は専門知識を持った者が潜って、状況を目視・計測あるいは打診をするインスペクションが主流になるであろう。


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