基礎コンクリートの劣化-内部のひび割れ(クラック) | 住まいの専属検査員ブログ

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広島を拠点に岡山・山口の3県で第三者の住宅検査・インスペクションを実施中!

広島県には良質な中古住宅がたくさんある。
一方で、粗悪な中古住宅も数多く混ざっています。


その違いや見分け方がわかりづらいことが、
中古住宅の購入の不安要素になっていることは
間違いないでしょう。


運悪く品質の低い中古住宅を買ってしまったら、
ローンを返済しながらも、悔しい気持ちを抑えて
住み続けるしかない状況に陥ることも・・・。



そんなことにならない為にも、
このブログで情報収集
をしてくださいね。


基礎コンクリートは経年で劣化する。
これは紛れもない事実ですが、その程度を見極める
ことは、一般の方にはやはりわかりづらいもの。



まず、基礎の劣化事象の代表例といえるひび割れ(クラック)。

このひび割れを調べるには、外周部を見るという方法
もあるけど、
床下点検口より内部を覗き見る方が精度がよい。


その理由は、前回のブログに書いた通り。
まだご覧になってない方はこちらをどうぞ。
基礎のひび割れ-化粧モルタルの割れ(2014.03.28)


ところが一つ問題があって、昔の住宅は床下を覗くため
の点検口を設置して
いないことも多く、和室の畳を剥がす
必要があることもめずらしくない。

その場合は、所有者の了承を得た上で行うなどの配慮が
必要です。



床下を覗いて大きなひび割れが生じていないか
確認しましょう。

基礎ひび割れ

写真のような遠くから見ても、ひび割れがはっきりと
認識できる場合は、かなり程度の大きいものである
といえます。
こう状況を発見した場合は、一度専門家に見てもらう
方が無難ですよ。


この他、ジャンカと呼ばれる打ち込み不良や
設備業者などによる杜撰な基礎貫通、鉄筋の露出
表面状態などを見ていきます。
詳しくは次回に。



また、床下空間は非常に暗い。
そのため懐中電灯は是非ご持参くださいね。
できればLED電球の懐中電灯の方がよく見えます。
昔ながらの豆電球のものは明瞭度が悪いので、
少し青白い光のLED電球のものが視認性がよく
使い勝手がよいと思います。


それからデジタルカメラも必需品。
点検口よりカメラを差し入れて、360度少しずつ回転
させながら、
撮影をしてみてください。
フラッシュで一瞬明るくなった状態で写ります。
肉眼では見ることができない床下空間が写り込んでいて
驚くことと思います。


その画像データをあとでモニターでゆっくりと確認する
という方法もお勧めです。