こんにちは。
忙しいママでも今日からできる!
家族と私の未来が変わる食卓革命の岸本裕美です。
プロフィール④では震災後から医師に
なるべく予備校に通いだすまでのお話を
させていただきました。
https://ameblo.jp/mirainosyokutaku/entry-12495626809.html
予備校では苦手な数学Ⅲをマンツーマンで
教えていただいていました。
ご指導くださっていたのは
とある大学付属病院でご勤務されている
内科医の先生でした。
先生からご指導いただくときは毎回用意して
くださる紙の裏を使っていました。
確か夏期講習期間だったと思います。
自宅で先生から指導いただいた
メモを見ながら復習していたのです。
その日、何気なくほんとうに何気なく
ぺらっとそのメモ用紙の裏をみたのです。
えー!えー!えー!!!
ガーン!!!
頭をなぐられた感じがしました。
それは個人データーでした。
まだ個人情報をうるさく言われる前
のことです。
お名前、年齢、性別、病名、手術日、
生存期間を表にしたデーターだったのです。
食い入るように見てしまいました。
そして愕然としました。
60代から癌患者さんが多くなり、
早い人だと40代で癌になっている・・・。
そしてなによりショックだったのは
手術をしても5年生存している患者さんが
非常に少なかったということです。
手術をしても、短い人では
2~3ヶ月で亡くなっていらっしゃっる方も
いました。
なかには数日という方も・・・・・
私はお迎えがくる最後のその時まで、
今ある命を十分に活かしきって、
充実した人生を歩んで欲しいと思い
そのお手伝いができる医者を目指したのです。
一人ひとりの時間をとって患者さんと
向き合える医師になりたいという
理想をもっていました。
それが、これかー!!??
うそやろー!!!
ほんまかー!!!!
(感情が動くとき大阪弁がでます)
私は先生に気持ちをぶつけました。
『先生、用紙の裏を見てしまいました。
私は今ある命を最後のそのときまで
充実して生きてほしい。
そのお手伝いをしたいから医者になりたいと
思いました。
でも・・このデーターが示すものは
私が目指す医療ではありません 』 と。
先生はおっしゃいました。
『今の医学ではこれが限界です。
一度私の診療時間にいらっしゃい 』 と。
大学病院にはたくさんの患者様がいました。
先生は言いました。
『これだけの患者さんを診療時間内に診て
差し上げねばなりません。ここからあとの人
はまた明日来てくださいとは言えません。
ここにくる皆さんはなにかしら病気、
苦痛があってここにきています。
今、診て差し上げる必要があるのです。
あなたが目指すように一人に
充分時間をかけて診ていたら
どうなりますか? 』 と。
『大切なことはなんだと思いますか?
それは病気にならないことです。
予防することが大切です。
予防するためには何が大切ですか?』
私は目が覚めました。私が目指すべき道が
はっきり見えた瞬間でした。
こうして、私は栄養士として勤務する
ことになります。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
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