学生時代からの友人


【秋冬野菜の収穫】

令和5年12月11日(月)
今日は恵みの雨が降っている…

畑仕事は休止して室内作業!
ブログも更新していなかったので
久しぶりの更新

 今の私は、毎朝眠い目をこすりながら長男のおにぎり弁当を作って、家族の朝ご飯を出して、それから畑仕事を昼までやっての毎日で、規則正しい生活を送っている。
 一方で学生時代の私は、今の生活からは程遠い生活で、毎日毎日グウタラに過ごしていた… ただ、友達との関係は自分の中で最優先事項で、交友関係も広かった。特に、バドミントン部の仲間は寝食をともにしただけあって、深い繋がりになり今でも定期的に会う仲間ばかり。
【4学年集合した時の写真、先輩4年、私3年、後輩2年、後輩1年。一番左が私です(^^)】

 そんなバドミントン部の仲間で、やっぱり一番繋がりが深いのが同級生。地元の佐賀出身は3人居て、うち二人が私を含めて自宅生。同級生は9人で、一年生の頃から練習後にカラオケ行ったり、なにかにつけて集まっていた。同級生全体の話は後日するとして、今回は北陸出身のタツという友人の話し。

 タツは私と同じ一浪で佐賀大学に入学した同い年。誕生日も私と同じ8月で獅子座(笑)
 血液型は同じかどうか忘れたけど、いつも明るいやつで一見ヘラヘラしてそうに見えて、根性が人一倍凄いやつ。根性があるだけに飲み会では頑張り過ぎてノックアウトされることもしばしば(笑)
 そのタツの根性の凄さのエピソードが一つあるので紹介します。バドミントン部はいわゆる体育会系の部活で、九州学生リーグに所属して、我々が入学した当時の佐賀大学は2部に所属。一年生の我々はさすがにレギュラーにはなれず、先輩方の試合の応援や洗濯係の専門。リーグ戦では2部2位になり、1部5位との入れ替え戦に臨み、惜しくも敗退… 先輩方が死力を尽して戦う姿にただただ感動を覚え、来年はレギュラーになるぞ!というのが同級生での合言葉になっていた。
 翌年のリーグ戦では、2年になった同級生の中からタツを含む3人がレギュラーに選ばれ、ここで負ければ3部との入れ替え戦の可能性もある場面で、2年生が二人試合に出た。そのうちの一人がタツ。
【バドミントン部の練習風景】

 タツの試合の相手は、相手の大学の次期主将で3年生。かなりの実力者で、定期戦(練習試合)でもかなり活躍されていた。一方のタツは、我々同級生の中では一番の実力者ではあるものの、公式戦はデビュー戦になりで、名も知られていない存在。もちろん私は、心の底から応援はするものの、格上相手にどこまでやれるか…
なんて考えが頭をよぎる…

 ところが試合は一進一退の攻防で、不利と見られたタツが相手のスマッシュをことごとく拾いまくる。最初は緊張からか相手に点を取られていたけど追いついて、とうとう逆転!ここからはタツの気迫の凄さに、会場全体も目を見張るほどの圧倒的な勝利!!
 2複5単(2ダブルス、5シングルス)のチーム戦でタツの勝利で3-3に持ち込み、最終の第5シングルに繋いで、エースの先輩が足首を捻挫しながらも勝利して、無事2部に残留。
 誰もがタツの気迫の凄さを再認識した瞬間だった。

 つい近年になって、タツから直接聴いたけど、当時は練習が休みの日に一人で有料の体育館を借りて練習したり、黙々と走り込んだりしていたとのこと… 
 ただ者ではないとは思ったけど、彼の根性は本物だったと後から知って、納得した。

 そんなタツが、2年のリーグ戦の後の夏休みに「部活を辞める」と言いだした。同級生皆で引き止めたが、自分の信条もあり辞める決意は変わらないと、涙ながらに引退。部活は辞めたけどその後もちょくちょく会って話はする仲だった。

【長閑な佐賀の風景】

 卒業した同級生はそれぞれの地元に帰ったり、新天地で就職したりと散り散りになり… でもでも、オリンピックイヤーには佐賀に全員集合して同窓会を開いては旧交を温めていた。タツは卒業後すぐに地元に帰らず、佐賀で数年間生活をしていた。私も紆余曲折あって25歳になる年に市役所に就職。同じ佐賀に住んでいるため、タツが市役所に立ち寄る際は必ず私を訪ねてくれて、昼休みの終わりのチャイムがなるまで話し込むこともしばしば。
 するとある日、タツが訪ねて来たけどいつもと様子が違う… 何事かと少し構えたけど、なんのことはない、結婚式の招待状を私に渡しに来たのだった。それはもちろん二つ返事で出席するよ!と返したが…
 友人代表のスピーチをお願いしたいと言い出した!ほんの一瞬だけ戸惑いはしたけど、「俺で良ければ」と引き受けた私…
 でも、実質1年数ヶ月のバドミントン部でのエピソードは、試合での根性の話しは必須としても、飲み会でノックアウトされたり、ここだけの話し、あまり上手くないカラオケの話しなども盛り込まざるを得ない(笑)
 でも、結婚式という晴れの舞台!そんな野暮な話しは香辛料程度にして、美しい記憶の限りを尽くしてスピーチをさせていただいた♪

【今年の3月に私の親子で行った北陸の旅の写真、金沢駅】

 それからしばらくして、また私の職場を訪れたタツから、北陸の実家に帰る決断をしたと聴かされた…
 それぞれ人生はあるから、引き止めるわけにもいかず、握手をして別れを告げた。これが確か、28歳か29歳頃の話しだったと思う。
 
 それからしばらくはお互いに連絡をほとんど取ることも無く過ごしていた。30代の頃には別の同級生の結婚式などで顔を合わせたりはしていた。
月日は流れて42歳の年、ロンドンオリンピックの年の同窓会に、なんとタツも来るという知らせが!
 
【2016年同窓会の日に佐賀観光!学生時代の学生アパートを訪問、様変わりしていました…】

 地元で事業を始めたタツは仕事も軌道に乗り、学生時代から明るかったものの100倍ほどパワーアップしていた(笑) これを機に連絡を取るようになり、タツの奥さんの実家が佐賀のため、タツが佐賀に帰ると連絡を取りご飯を食べに行ったりしていた。

 今年の3月には、市役所の退職記念に2日間休みを取って、長男と次男を連れてタツの家まで泊まりに行って、そこを拠点に白川郷などを観光。

【白川郷の景色】

 いつもパワフルなタツ。気遣いも凄くて、いつも相手の気持ちを優先してくれる。そんなタツから、お歳暮に野菜セットの注文をいただいた。送った野菜の感想も、私にわざわざ送ってくれる。そんな感想を見たら、私の心は踊り、農家のモチベーションは上げ上げ状態になりっぱなし♪



 タツとは19歳の頃に知り合い、34年来の仲になる。学生時代に同じ釜の飯を食う仲に始まり、お互いに刺激を受けた20歳代前半。20歳代後半には結婚式はスピーチをさせていただき、しばしの別れ…
 40歳代で再開してからは、私の方が刺激を受けっぱなし!底知れぬパワーを少しでも吸収しようとしている。

 今私は53歳。100歳まで楽しく生きるとして、折り返しを曲がったくらい。「野菜を食べて長生きしよう」を合言葉に、これからもタツとの関係は続いていく…

 おしまい