私が農家になろうと決心した
最初のきっかけは
キャンプイベントを仲間と立ち上げ
そこで無料提供していた
ジェノベーゼピザに使っている
ジェノベーゼソースを
「これ売っていないんですか?」
と聴かれたことに始まります

今回は私が公務員を辞めて
農家になるきっかけになった
ジェノベーゼソースとの出会いから
販売に至る経緯などについて
綴ろうと思います♪

【想い出のジェノベーゼピザ】

私が出店させていただくイベントでは
今では当たり前のように提供する
ジェノベーゼピザ

ジェノベーゼソースは私の手作りで
作ろうと思ったきっかけは
市役所勤務時代の海外視察研修に
行かせていただいたことに始まる

【トゥルッリというイタリア南部特有の建物】

視察研修自体は行政視点での研修で
「農村地域の活性化」がテーマ
受講者全員で研修レポートをまとめ
政策提案を発表させていただいた

イタリアでは農家民泊に宿泊で
まずは日本の農家民泊を知ろうと
海外研修前には佐賀の農家民宿
「具座」に家族で泊まった

【佐賀市三瀬の農家民宿泊 具座】

そこで出される料理は
自家栽培の野菜中心の手料理で
美味しいだけじゃなくて
農家の心意気で量が凄いのなんの…

大食漢の私でさえも完食できない程
山菜や採れたて野菜の料理が
出されていた♪

【具座の野菜中心のヘルシーな夕食】

その具座で出会ったのが
バジルペースト
いわゆるジェノベーゼソース

味噌汁に入れたり
卵料理にトッピングしたり
なんに入れても合うのが驚き!

早速帰ってから
いただいたバジルの葉を使って
ジェノベーゼソースを作ってみても
やっぱり美味しい!

これが7年前の平成28年の出来事…

【青々と繁るバジルの葉】

翌年はバジルの苗を買ってきて
うちの畑に植えてみた
ただ栽培するだけなら簡単だけど
葉っぱが混み合うと蛾の幼虫に
食害されてしまう…

簡単そうで難しいバジルの栽培
平成29年はジェノベーゼソースを
作ってはみたけれど数は僅か…
友達に配ったりして終了

それから2年後の令和元年の夏
販売するために必要な許可などを
保健所に通って相談しながら勉強し
販売するためには許可不要と確認
食品表示も勉強して販売開始!

【世の中知らないことだらけ!勉強は一生続いていく…】

販売開始して最初の購入者は
遠方の親友で4本買ってくれた

それが令和元年11月頃
この頃はまだまだ販路も無くて
一回きりの取り引きで終了…

FaceBookの毎日投稿を始めたのも
この頃からだった
ネットで販売しようにも
通販サイトへの登録の仕方や
広告宣伝の仕方など
何もかもが分からずに不安で不安で…

とりあえずFaceBookに慣れてから
色んな方のやり方を参考にしようと
公務員の仕事のかたわら
販売の勉強をする日々だった

そうしていると
日々アンテナを張っている状態で
自分がやりたい事に関して
自然と目が行くようになる

そこで見つけたのが
Facebookのイベントで
佐賀市三瀬村のムラークさん主催で
佐賀に移住して養鶏農家をされている
本間さんという方の半生を語る
イベントが開催されるニュースが
目に飛び込んできた!

【R2.2.27ムラーク主催「本間農園物語」】

567が始まるか始まらないか
ちょうどその頃のイベントで
飛び込みでそんな会に参加すると
周囲には言いにくくなりつつあった
なので誰にも言わず一人で参加

するとそこに
たまたま居合わせた3人の
市役所職員…

そのうちの一人はもちろん私だけど
3人がたまたま出会ったのも
何かのご縁だと感じて
後日仕事が終わりに3人で集合して
「何かやろう!」と意気投合

最終的に以前から構想を温めていた
一人の後輩くんの提案で
出会いら約1年後に
佐賀の山の中にあるダム湖で
キャンプイベントをやることに!

「オソトアソビフェス」の名で
嘉瀬川ダム湖に隣接するキャンプ場を
中心に 令和さん年に計7回開催!
そのうちの5回に私も参加

【オソトアソビフェスのチラシ】
【最後のオソトアソビフェス】

職場の仲間3人で集まって
一人はイベントそのものの主催者
私ともう一人は
パン・ピザ焼き体験ブースの担当

そこのブースでは
イベントに来ていただいたお客様の
おもてなしでパン・ピザ焼きを
無料で体験していただき
アウトドアの良さを
体感してもらうもの

そこでは
私とキャンプパートナーの2人で
パンとピザの美味しさでもてなして
更に私のトークで笑いを誘い
笑顔になっていただく(^^)

開催2回目だったか…
初めての来ていただいた方から
「美味しいですね
このジェノベーゼソースは
売っていないんですか?」
と嬉しいお言葉をいただき
多目に持って来ていたため
お買い上げいただいた♪

【ジェノベーゼソース スタンダードタイプ】
それから毎回
ジェノベーゼソースが売れて
これならネット通販でも
売れるんじゃないかと思って
ちょうどその頃からスタートした
「産直アウル」で
マッセリアキタムラの屋号で
ジェノベーゼソースの販売を始めた


※マッセリアキタムラはこちらから
https://owl-food.com/sellers/2226

この令和3年の9月から
私の耕作地が新たに増えて
今までの自家消費のみの兼業農家から
販売もやる兼業農家に転身した

【新たに管理する農地で初めての大量栽培】

翌令和4年の1月から
「産直アウル」にて野菜セットの
販売を開始

この頃は市役所に勤めながら
畑仕事をやっていたこともあり
畑の管理がほとんど出来なかった…

野菜作りにも大失敗して
「食べてもらいたいけど野菜が無い」
という状況になって
もどかしい気持ちでいっぱいだった

ただ
嬉しい出来事もあり
最令和4年2月に初めて
野菜セットをお買い上げいただき
6月にその方からメッセージがあり
「2月に買ったニンジンが冷蔵庫に
残っているのを忘れていて
食べれそうだったので食べたら
美味しかった」という内容だった

これには正直驚いたし嬉しくもあった
農薬はもちろん肥料も使わず
野菜の生命力を引き出す農法で
見た目は悪くても野菜本来の味がする
美味しい野菜作りを心がける者として
「間違っていなかった」と
確信したエピソードだった

【春の端境期の野菜セットは豆類が
中心】

それからは
地元で配達先を確保して
市役所への通勤途中で野菜を卸したり
ネットでも注文が入るようになり
昨年1月19日の
亡き祖母と長男の誕生日に
市役所を辞める決意を固めた

なので1月19日は
私の第二の誕生日だと思っている

あれから一年が経過した今は…

収入は減ったけど
それ以上に得るものが多かった
毎日笑顔で過ごしており
家族との時間もとても増えた
新しい出会いもたくさんあって
良い方とのご縁がとても増えた

仕事に向き合う時間は
夏は暗くなるまで農作業したりと
残業続きで毎日帰りが遅かった
市役所時代と変わらないかな…

でも今は基本的に自分が心の底から
「やりたいこと」を中心にやっていて
心の余裕が10倍以上になった…
気がする(笑)

今では野菜セットを「定期便」で
買っていただく方も増えて
毎週火曜日は松原マルシェにも
出店させていただき
おかげ様で毎日忙しく過ごしている

【親子で出店した冬休みのマルシェ】

時々
真夏の暑いさなかや
真冬の寒い中での農作業は
「辛い」と一瞬感じることはあるが
次の瞬間には
「でも好きなことがやれて幸せ」
という気持ちで心が満たされる

市役所を退職して9ヶ月が経過して
今のところ一度も後悔していない
いや むしろ笑顔がとても増えた

事実
知人に会うたびに
「明らかに元気になったね」と
必ず言われる(笑)

こんな幸せな生活を送る
きっかけになったジェノベーゼソース
今季は売り切れてしまったけど
夏には今年の生産が始まる

今の時期は
ニンジン葉ジェノベーゼソース
春菊ジェノベーゼソースを
受注生産している

【ラベルはPTA仲間のお子さんの作画】

私の人生を変えてくれた
ジェノベーゼソースには
とても感謝している

こんな気持ちで
ジェノベーゼソースを作っています
(^^)

おしまい