まったく違う側面から人生を見て行くことになります。
『今ここ』の不思議 その２で、アインシュタインの相対性理論から
『今一瞬に広がるこの空間を見渡すと、不思議なエネルギーに満ちています』
というお話を致しましたね。
このことに気付くと、
『じゃぁ～～今って何なんだ！ 日常的に使っている時間って何なんだ！』となります。
腕時計の意味がなくなるのです。
アフリカかどこかの原住民に、ある人が訪ねたそうです。
『明日の時間のこととか考えたりしないのですか？』
と、するとその原住民は、こう答えたそうです。
『明日の時間だって？ お前何考えてんだ！ 今しかないじゃないか！』
この原住民の感覚はどんな感じでしょう？
あなたはいま、なにを感じていますか？
今、腕時計を置いて、
『今現在』を感じてみましょう。
今、スケジュール帳をちょっと脇に置いてみて、
ただ、『今現在』に意識を戻してみましょう。
明日以降の考えやスケジュールは、横に置き、
ただありのままに広がっているあたりの存在感を感じてみましょう。
あなたの今現在はどんな感じですか？
それはどんな風に続いてますか？
なにが起こっていますか？
なにが聴こえてきてますか？
パソコンの音？
マウスのスクロールの音？
あなたのいまはどんな音を奏でているでしょう？
毎瞬・毎瞬聴こえてきてる音
耳をそらしていても良かったけれど、
意識を取り戻すと聴こえている音。
音。
音。。
音。。。
あの原住民のように、今この瞬間にだけ広がっているものに意識を広げているのなら、何か永遠のようなものを感じないでしょうか？
永遠に広がってゆく、いま。
永遠に広がっている、いま。
明日もあさっても、何十年、何百年後もその概念というものは、
ただ単に私たちの思考による基準にすぎず、
そのベースには、決して途切れたりすることのない、
永遠の今が広がっているわけです。
その永遠の今という空間、永遠の今という唯一の時間。
これをスピリチュアルな人たちは、『ワンネス』と呼んでいます。
すべては生命エネルギーによってつながっていて、
つながっているどころかエネルギー的には完全に、
『一体』であるという意味を含んでいます。
その今に住まう時、それを禅においては、
悟りと呼んでいるのだろうと思います。
禅における、禅問答の答えは、
いつもこのことを気付く為の問いかけを投げかけています。
では『今一瞬に広がるワンネス』という、
『今に在る』生き方をすると、何が起きるのでしょう？
それは、『今そうである』と思っていることが、現われてくるようになるのです。
つづく。。
前回の記事→『今ここ』の不思議 その２
前々回の記事→『今ここ』の不思議 その１
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