短期的なジオコズミクス
ヤヒヤ・シンワル氏は何カ月もの間、イスラエルとの停戦と人質協定を破棄するよう圧力をかけられてきた。ガザのハマス軍事指導者が仲介者に送ったメッセージから、シンワル氏の決断の背後には、より多くの戦闘とより多くのパレスチナ民間人の死が彼に有利に働くという計算があることが分かる。「我々はイスラエル人を我々が望む場所に配置した」とシンワル氏は、カタールとエジプトの当局者との合意を仲介しようとしているハマス当局者への最近のメッセージで述べた。
—サマー・サイード氏とローリー・ジョーンズ氏、「ガザ首長の残酷な計算：民間人の流血はハマスを助ける」ウォール・ストリート・ジャーナル、2024年6月10日。
トランプ氏は、所得税に代わるほどの規模で、全関税の連邦歳入制度の構想を浮かび上がらせた。全関税のアプローチは、自由貿易を奨励し、高所得世帯に中流階級よりも高い税率の支払いを要求する100年以上の経済政策を（逆転させる）ことになる。 19世紀の財政政策への回帰は、高所得者への減税、そして実質的には消費者への増税につながり、消費者は価格に転嫁される関税を支払うことになる。
—リンジー・ワイズ、ケイティ・ステック・フェレク、アレックス・リアリー、「トランプが『全関税』連邦歳入制度を提案」www.wsj.com、2024年6月13日。
私が何かを見落としているのかもしれないが、関税はインフレを招き、したがって消費者へのもう一つの税金ではないのか？元大統領は歴史を知らないのか？関税が大恐慌の主な原因の一つだったこと、あるいはアメリカの偉大さの歴史が世界貿易と絡み合っていることを？つまり、支持者たちが彼を世界で最も賢い人物だと主張する彼にとって、この「全関税連邦歳入制度」は世界と国家経済の両方にとって危険な考えのように私には思える。この考えが施行された場合、世界がアメリカの貿易を支持するとは信じがたい。世界の他の国々は互いに貿易を行い、アメリカはアメリカだけが提供できるものを誰もが欲しがっていると考える傲慢さのせいで孤立するだろう。それは非アメリカ的で反ビジネス的なことのようだ。
一方、他の国々は今や、アメリカの政治家一家に賄賂を贈ることでアメリカで影響力を買えると考えている。どの道、どの政党がアメリカの没落に最も早くつながるかは不明だ。これは頂点への競争に見せかけた底辺への競争だ。しかし、土星は魚座にある。真実は需要は大きいが供給は少ない商品だ。
そして、多くの罪のない民間人が亡くなった本当の理由について、ハマスの指導者が認めたことがある。イスラエルが罪のない子供や民間人を無差別に殺害していると何ヶ月も主張してきたが、今、ハマスの指導者自身から「漏洩したメッセージ」（ウォールストリートジャーナルが報じた）が聞こえてきた。それは、これがずっと戦略だったということだ。パレスチナ人を盾にして殺させ、それが彼らの大義に対する世界の同情につながると賭けるのだ。基本的には、世界をイスラエルに敵対させ、すべてのユダヤ人を地球上から排除することだ。
この意図的なミスディレクションと欺瞞的なプロパガンダはいつ終わるのか？ 2026年+/- 1年の「牡羊座の渦」で底を打つ可能性があると思う。これは、土星と海王星（プロパガンダのピーク）が牡羊座0度（「世界度数」）付近で合体する、まれな（つまり「これまでになかった」）宇宙の配置である。これは、初期の風の星座における天王星と冥王星のトラインの中点でもある。人類は、それまでに集団として大失態を犯さなければ、何か楽しみなことがある。
より短期的で市場に関連した話だが、我々は今、6月11日の3つ星のジオコスミック・クリティカル・リバーサル・デート（CRD）タイムバンドを離れる。これには、太陽と金星のスクエア土星と海王星（6月9日～20日）と、6月11日の危険な火星と冥王星のスクエアが含まれる。金ではプライマリー・サイクルの安値、株式ではプライマリー・サイクルの高値（S&PとNASDAQ、DJIAはなし）が見られるかもしれない。
来週、太陽、水星、金星は不安定な双子座を離れ、より防御的で保護志向の蟹座に向かう。金融市場（投資家）は、来月より感情的になるかもしれない。しかし、銀は月とその支配星である蟹座に支配されていること、さらに金と銀の両方がプライマリー・サイクルの谷のタイムバンドにあることを考えると、これは貴金属にとって好ましい組み合わせかもしれない。さらに、先週は市場間で強気の乖離が見られ、一方は数週間ぶりの安値を更新し、もう一方は更新しなかった。株式市場では逆で、市場間で弱気の乖離が続いており、先週S&PとNASDAQは史上最高値を更新したが、DJIAは更新しなかった。先週はまだ双子座の季節だったため、このような乖離はおそらく普通のことだろう。双子座の性質は、少し乖離しやすい。