自分だったらどっちがいい? | 和田智代のブログ

和田智代のブログ

大人が育ち、子どもが育つためのお手伝い

 

 

 

 

数年前に紙おむつの処理をめぐって
流れていたニュース

==============
増え続ける紙おむつの処理が
人材不足の介護施設等で
大きな負担になって大変で

だから

機械(ディスポーザー)で
粉々に処理して
下水へ流して
固形燃料として取り出して
使えばいいじゃん!

・・・という案を

国交省が2018年中に
実証実験を始めて

2022年頃から
本格的に実施する予定
===========

この話、その後

どうなったんかいな?
実験、まだやってるのかしら?


環境問題の視点から
計画に反対する意見を
SNSや新聞などでも
よく見かけました

↓たとえばこんな感じの意見↓

===========

紙おむつは
実は「紙」なんかじゃなくて

主な原料は
石油から作られる

ポリプロピレンという
プラスチック

機械で粉々にして
下水道で流したら

完全に回収しきれなかった
細かいプラスチックが
(マイクロプラスチック)
海に流れ出て

海洋汚染を
さらに深刻化させる恐れがある

 

だから
紙おむつを粉々にして
下水に流して処理という案は
とんでもない!!

==================

様々なリスクを考えると
「下水処理案」が適切だとは
私もどうしても思えません!

そしてさらに!

紙おむつ処理を考える時
環境問題の視点と共に
もう一つ大事な視点が!

それは
誰も話題にすらしないのだけど

「紙おむつを使う高齢者」

という当事者の視点です

例えば私が年老いて
紙おむつユーザーになったら

多分
こんな風に感じる気がします

===========

おむつの中で排泄する

そのことだけで
気持ち悪いし情けないし

そして!
 

おしっこ2回分とかになると
めちゃ重たいし!

なんかもう
すごく悲しい気持ちになる

さらに
自分がちゃんと
トイレで排泄できないせいで

汚れたおむつの後始末を
人様にさせて
本当に申し訳ない

さらに
自分が汚すおむつが
大量になってしまって

介護施設のスタッフさんの
大きな負担になってて
本当に申し訳ない

さらに
紙おむつ処理が

施設のスタッフさんの
重荷になりすぎて
手に負えなくて

だから粉砕処理して
下水に流すことになり

そしたらきっと
私が使った紙おむつの破片が
海に流れ出て海が汚れ

それを魚が食べて病気になり
その魚を人間が食べて
病気になるかもしれない・・・

・・・そう考えると
もう本当に申し訳ない

そんな風に
人様や他の生き物や
自然環境に
大変な迷惑をかけてまで

生き続けるのは
本当に本当に辛い

そこまで迷惑かけて
生きていたくないよ・・・・
===========

私が
紙おむつユーザーの
当事者だったら

多分そんな
悲しい気持ちになる気がします

私は年に数回
自分自身に

=========
紙おむつで過ごす日
=========


を課しています

おむつをつけている
赤ちゃんの気持ちを
忘れないようにするために


紙おむつで
小も大もするのです(;^_^A

だから

「紙おむつの中で排泄する」

ことの
不快さ・情けなさ・悲しさを
身体を持って
実感しています


・・・・

・・・・

・・・・

でも!


実はそんな悲しい気持ちに
ならないで済む
別の方法があるのです!

紙おむつ使用量を
根本的に減らすという
ごく当たり前の方法です

それが
一部の高齢者介護施設で
実現されている

『おむつなし介護』

基本的には布パンツで過ごし
排泄はトイレや
ポータブルトイレで行い

どうしても必要な人だけ
パンツの中に
尿漏れパッドを
着用するというやり方

例えば
数年前に訪問させていただいた

愛知県稲沢市にある
特別養護老人ホーム(特養)
「すずの郷」
http://suzunosato.org/

特養だから利用者さんは
要介護度4とか5とかで
認知症もある方がほとんど

けれど!
 

何年間も紙おむつだった人や
バルーン排尿をしていた人が

すずの郷では
トイレやポータブルトイレで
自力排泄できるように
なっていくという驚きの事実

 

 



 

すずの郷が
大切にしているのは
個々のお年寄りの

「その時の気持ち」

★気持ちよくスッキリ排泄したい!

★お風呂は肩までゆっくり
つかってリラックスしたい!

★自分が食べたい時間に
おしゃべりしながら楽しく食事したい!

★起きたい時間に起きたい!

★会いたい人に会いたい!

★行きたいところへ行きたい!

★やりたいことをしたい!

★毎晩、晩酌もしたい!

・・・などなどの


お年寄りの

「本当はこうしたい!」

に気持ちに寄り添って
実現するサポートをされてます

施設のハード面でも
身体能力が衰えてきている
お年寄りが

色々なことを
なるべく自分で
できるように

生理学に基づいた
配慮や工夫が

施設の隅々まで
細やかに施されています

そうして
ソフト面&ハード面から

「お年寄りの気持ちと身体」

に寄り添って大切にする介護を
日々積み重ねていくと

結果として
おむつは外れ

認知症の問題行動も減って
お年寄りは穏やかになっていく

「そんな細やかな対応は
 ウチのような人手不足の
 介護施設では無理!」

という声が
聞こえてきそうだけれど

すずの郷の職員さんによると
こうした介護が
いったん定着すると

結果として
高齢者の方は落ち着いていき
介護の現場も落ち着いていって

介護の仕事が
より楽で楽しく
なっていくんだそうです!

そんなすずの郷には
とても穏やかで軽やかで
温かくて楽しげな
空気が流れています(^^)

高齢者施設に特有な
アルコール臭や
排泄臭もなくて・・・


 


国交省の

「おむつを下水で処理」 
の話のように

おむつの問題って
実は当時者の声や気持ちが
無視されがち

それは


おむつユーザーの多くが
高齢者や赤ちゃんや障がい者など
社会的に弱い立場にいて

ほとんど
声をあげられない
聴いてもらえない
人々だから

でも!

「声をあげられない人々」

というのは

明日の私であり


明日のあなたです!

だってみんな
いつか歳をとっていくんだし

いつ何が起こって
障がいがある身体になるか
誰にもわからないし・・・

・・・
 

・・・
 

・・・

「使い捨て商品を
 大量消費して
 大量に捨てて」

というのは今や時代遅れ

「紙おむつの使用量を減らす」

という

ごく当たり前のシンプルな解決法を
未来の世代のためにも
もっと真剣に検討したい

人生最後の時期を

============
人様や生き物や自然環境に
大変な迷惑をかけてまで
生き続けるのは
本当に本当に辛い
============

という悲しい気持ちで終えるか

============
歳をとって
できないことは増えたけれど
快食・快眠
そして
快便・快尿だから
日々気持ちよいな~(^_^)
============

という幸せな気持ちで終えるか
あなたならどっちがいいですか?

 


・・・


・・・

 


・・・



そんな
高齢者のおむつなし介護
の世界についても学べる

『おむつなし育児アドバイザー講座』
のオンライン版の第1期が

さらに充実した内容で
さらに受講しやすい形になって
7月21日からスタート!


いよいよ明日!

7月20日(月)が申込締切!

お陰さまで
全国&世界各地から
お申込みいただいております!

詳細は下の

「7月の講座情報」をご覧ください

 


・・・

 

・・・

 

・・・



これからも
赤ちゃんとの排泄コミュニケーション
(おむつなし育児)はもちろん

幼児期~高齢期の
人生の様々なステージでの
コミュニケーション
に関する
お役立ち情報をお届けしていきますね!


 

 

 

  7月の講座情報  

 


=================

New!オンライン講座!
おむつなし育児アドバイザー養成講座
=================



申込締切は7月20日(月)!

 

↓詳細情報&お申込みはこちらから↓

https://omutsunashi.thinkific.com/

 

 

 

 



2015年のスタート以来
1,200名を超える方が受講された
=================
おむつなし育児アドバイザー養成講座
=================


 

そのオンライン版が
6週間の充実プログラムへと
新しく生まれ変わりました!!



講座受講にご関心をお持ちの方や
過去の受講者の皆様から寄せられた
これまでのアドバイザー講座の課題には
以下のようなものがありました:


✅まとまった時間がとれなくて
   受講が難しい


✅全てが新しい情報で深い内容なので
    一度の受講では習得しきれない


✅他の人にわかりやすく伝えるための
   効果的なプレゼン資料が欲しい


✅講師(和田智代)との
   質問タイムがもっと欲しい


✅海外に住んでいるので
    日本時間の受講が難しい


上記の全ての課題を解決したのが
6週間プログラムの
Newオンライン講座!!

 

7月20日(月)が
お申込締切です!


↓詳細情報&お申込みはこちらから↓

 

https://omutsunashi.thinkific.com/

 

 




お陰さまで
全国各地&世界各地から
お申込みをいただいております!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
過去に受講されたアドバイザーの方は
再受講割引料金での受講が可能です!
申込方法は
アドバイザー専用FBをご覧くださいね!
https://www.facebook.com/groups/780053105453673/permalink/2934515863340709/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 

  和田智代の書籍  

 

 

 ★著書 

 

『幸せの排泄コミュニケーション』
(言叢社)


赤ちゃんの排泄能力の本当の姿と

おむつに頼りすぎることで起こる

子どもの排泄トラブルなど

保育や医療の養成校や母親教室

では教わらない

「赤ちゃんの排泄の真実」がわかる

貴重な一冊。8組の医療・保育の専門職

による「おむつに頼りすぎない育児」収録

 

 ★技術指導/共著 

 

『赤ちゃんにおむつはいらない』

(勁草書房)

 

おむつなし育児に挑戦した

40組の親子の実践記録を中心に

おむつはずしの変遷から、現代日本の

おむつ事情、海外でのおむつなし育児の例

を紹介。昔の日本人の排尿間隔と

身体技法などの研究をまとめた

読み応えある一冊。和田智代も

共著者として1~4章を執筆。

 

『五感を育てるおむつなし育児』
(主婦の友社)


おむつなし育児の具体的ノウハウと

解説&豊富な写真で、おむつなし育児入門書

としてお勧めの一冊。三砂ちづる氏による

心温まるエッセイも魅力。

和田智代は本書の実践指導部分を担当。

 

 

 ★翻訳本 

 

『おむつなし育児』

(柏書房)

 

米国で出版されたおむつなし育児の

詳細ノウハウ本を和田智代が翻訳。

「おむつになるべく頼らない」

という考え方をもとに

月齢別の具体的ノウハウ

トラブル対処法までを網羅。

出版後10年以上にわたって

売れ続けている実践的バイブル。

 

 

 

『世界一しあわせな子育て

(柏書房)

 

ハーバード大学で博士号を取得した

原著者のクリスティンさんが

2005年~2010年の5年間

日本で暮らし4人の子を育てた

経験から学んだ日本・米国

世界の国々の子育てを比較した本を
和田智代が翻訳。

私たち日本人が「当たり前」と思って
特に気にかけないでいた日本の子育てに
こんな価値もあって素晴らしいんだよ!
と光を当ててくれた貴重な一冊で

日本人が読むとすごく幸せな

気持ちになれるオススメの一冊!

 

 

★★━━━━━━━━━━━━━ 

●おむつなし育児研究所公式HP 
(おむつなし育児の重要基本情報)
http://www.omutsunashi.org

●おむつなし育児研究所のFacebook
(おむつなし育児の最新情報)
https://www.facebook.com/omutsunashi.org/

 

●和田智代のFacebook

(和田智代の日常生活あれやこれ)

https://www.facebook.com/tomoyow1


●和田智代公式ウェブサイト
(和田智代が色々やってる活動紹介)
http://pbdc.sakura.ne.jp/tomoyo-wada/

●和田智代のブログ
(和田智代のエッセイ図書館)
https://ameblo.jp/miraikosodate/


 

★★━━━━━━━━━━━━━ 

【和田智代プロフィール】

愛知県名古屋市出身

短大の保育科卒業後
実家の保育園にて保育士として働いた後

20代後半に米国の大学に留学し
途上国支援について学ぶ

帰国後、国内の大学院にて
国際開発学修士号取得

30代~40代は
発展途上国での母子保健事業に従事し

アジア・アフリカ・ラテンアメリカ地域の
数十か国の保健省をカウンターパートとして

社会調査やプロジェクトマネジメント
ワークショップ・ファシリテーター等の
業務に従事する

40代後半にうつ病になり
約2年間の療養生活を経た後

津田塾大学教授三砂ちづる氏による
「赤ちゃんと排泄」に関する
研究に関わったことを機に

三砂氏および研究チームメンバーと共に
「おむつなし育児研究所」を立ち上げ
所長に就任

 

現在は、神奈川県開成町に
自宅兼オフィス『じねん堂』を構え

『赤ちゃんとの排泄ケアを通じた
 コミュニケーション』
 (おむつなし育児)

など

大人と子どものコミュニケーション
に関する様々な講座を全国で展開

 

語学力を生かし
子育てに関する海外の
先進的な育児関連本の翻訳もこなす

 

二人の息子を持つ母親でもあり
息子たちを日本・メキシコ・米国で
出産・育児したため
海外の出産・育児・留学事情にも詳しい

 

生活の場である神奈川県開成町では
NPO「あしがら農の会」に所属し

農薬や化学肥料を使わない
「米づくり・みそ造り・野菜づくり」を通じ
ささやかな自給的生活を楽しみながら

地域の仲間と共に
「食の安全」について考える活動も行う
 

★学歴

・名古屋大学大学院 国際開発研究科 修士号取得
・米国World College West 教養学部 国際開発学科卒
・名古屋市立保育短期大学 保育科卒


★資格

・プロコーチ(チームフロー)
・メンタルケア・スペシャリスト(メンタルケア協会)
・保育士 幼稚園教諭
・ワークショップ・ファシリテーター(ワールドカフェ等)
 

★★━━━━━━━━━━━━━