ありがとう親父の坪倉正明です
今日も大笑いでいきましょう
3歳の大事件
3歳のある日
私にとって
もの凄い大事件が起こりました
近所の仲良しさんと
兄貴と遊んでいました
家の前には田んぼがあり
そこでみんなで
石投げをしていました
「誰が一番遠くに投れる？」
こんな感じでした
しばらくすると
兄貴がクルリと反対を向き
田んぼではなく
家の方に投げだした
それを見た私
3歳ながら危ないと思い
「お兄ちゃん危ないやん」
そう言うと
「うるさい お前も投げろ」
やめない兄貴
そのうち
ガッチャン
何処かの家のガラスが割れた
その家のおばちゃんが出てきて
「こら〜誰や」
「坪倉さんとこの子やな」
そう言ってウチの家に
そしてオカンが出てきて
「あんたとこの子が石投げたし
ガラス割れたやないか〜い」
兄貴 怒られよる
そう思ってた私
オカンは
「こら〜正明 帰ってこい」
⁇⁇⁇俺？なんで⁇⁇⁇
「正明あんたやろ」
「ちゃうで お兄ちゃんやで」
オカンの勘違い
しかし次の言葉は
「嘘つくな あんたに決まってる」
「お兄ちゃんは そんな事しゃーらへん」
‼︎‼︎‼︎え〜‼︎‼︎‼︎
「早よ おばちゃんに謝れ」
無理矢理に頭を押さえられて
「ちゃんと謝らんかい」
泣きじゃくる私
そして兄貴の方を見ると
電柱の陰から顔だけ出して
二ャ〜と笑ってる
その顔を見た瞬間
腹の底から
もの凄いものが
沸き起こってきた
そして夜になり
仕事から帰ってきた親父に
「今日な正明がよその家に向かって石投げよってん ほんでガラス割れて そやのに ちゃんと謝りよーらへんねん」
それを聞いた親父
「なにー」と一言だけ言って
私をボッコボッコに蹴りまくった
クソッ‼︎
絶対に忘れへん
悔しくて
悲しくて
全く納得がいかん
なに決めつけとんねん
何押さえ込んどんねん
なんで人の話聞かへんねん
この時の事は
今だにハッキリ覚えてる
この事があったおかげか
どうせこうやろとか
固定観念で決めつける奴
力づくとか権力で押さえつける奴
人の話を聞かない奴
大嫌いや
理由があればいいが
説明ができないのに
決めつけて
思いこみ
それによって
どれだけ人を傷つけてるか
誰でも勘違いやミスはある
でもそれに気づいたら
ちゃんと話を聞いて
自分の非を認めて
素直に謝れや
とこんな感じに思うようになった
そして 3歳の私にとって
この日の大事件は
後に忘れる事なく
中学1年の時
両親に話した日を境に
鬼と化した狂犬病が誕生した