学校給食に使用されている「牛乳」の問題について、県議会議員さんへ要望 | Miraie for Children

学校給食に使用されている「牛乳」の問題について、県議会議員さんへ要望

学校給食に使用されている「牛乳」の問題について

前略 当会は、未来の宮城県を担うべき子どもたちを放射線被曝から守りたい、と考えている者の集団で、宮城県を中心に約200名の会員を有しております。岩手県にも支部があり、会員数は約100名であります。

会員は放射線に対する感受性が強い子どもたちの保護者が多く、家庭内では食材の産地に気を付けたり、牛乳を飲ませない等の対策を取っておりますが、学校給食についてその安全性について非常に危惧しております。

保護者の皆さんが心配しているのは、1.学校給食の食材の全量を放射線計測し、安全性を確認した上で供給すべきなのに、計測されているのはごくわずかであり、その安全性に疑問があること。2.宮城県産の牛乳(流通品)から10~25ベクレル/kgのセシウムが検出されており、それを毎日子どもたちに飲ませることへの不安。 以上2点であります。
当会会員の多くは、上記の危険性を認識しており、給食で牛乳を止めたり、お弁当を持参させる等の措置をしていますが、その数は全体から見ると非常に少数であり、多くの子供たちは、その危険性を認識しないまま、無防備で給食を食べ牛乳を飲んでいます。

今回は、〇〇先生に「牛乳」の問題についてご尽力頂きたく、その概要を下記させて頂きますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

                                               草々



1.宮城県で行なっている「牛乳」に対する対策
 県内5ヶ所のクーラーステーション、集乳所での「原乳」の放射線計測を実施しており、放射性セシウムについて不検出か出ても4~6ベクレル/kg程度である。本検査は宮城県畜産課が実施している。

2.宮城県産牛乳(流通品、及び給食使用品)の放射線計測結果
 (1)新潟県での流通品計測結果公表値
http://www.fureaikan.net/syokuinfo/topics/t110322.html#%E4%B9%B3
11/15日 17ベクレル、10/16日 22.3ベクレル、9/28日 19.1ベクレル、
9/12日9.2ベクレル、9/7日 12.3ベクレル、7/9日 13.5ベクレル。
※岩手県、群馬県、東京都、新潟県産等も計測しているが、宮城県産以外に検出されたのは、10/18日の福島県産12.3ベクレル検出が1回あっただけで、他都道府県産は宮城県以外一例も存在していない。
(2)大崎市教育委員会での給食使用牛乳計測結果公表値
http://www.city.osaki.miyagi.jp/20110311jisin/download/20111018kyushoku_kekka.pdf
http://www.city.osaki.miyagi.jp/20110311jisin/download/20111110kyushoku_kekka.pdf

10/18日 25ベクレル、11/9日 18.9ベクレル、11/10日 12.2ベクレル。
(3)仙台市片平小学校保護者がNPO法人に流通品を独自検査依頼した計測値。
11月初旬 39.814ベクレル。

3.以上からの問題点
(1)原乳段階で微量(4~6ベクレル)のものが、製品になると何故20~30ベクレルに跳ね上がるの
か?
(2)乳業メーカーは宮城県の原乳に、放射線汚染された地域の原乳を混ぜて製品に仕立てているのでは
ないか?
(3)新潟県の公表分で他都道府県産からの検出が殆ど無いことから、福島県等から出た汚染原乳は、
自治体としての取り組みが甘い宮城県を選んで混ぜられている可能性がある。

4.当会の取り組み
(1)仙台市教育委員会佐藤健康教育課長に対し、牛乳の給食使用を中止するよう申し入れ。
  23年10月
(2)同課長から宮城県教育委員会大沼課長補佐宛、原因の究明依頼が出ている。
23年10月。11/17日現在回答なし。
(3)宮城県畜産課では、原乳の計測は行うが、流通品等は生活環境部食と暮らしの安全推進課
が担当である。しかし、当会から牛乳の計測を行なって欲しい旨の申し入れを行うも、
他の計測がたくさんあり、難しいとの回答。11/17日。
(4)前記大沼課長補佐宛、食と暮らしの安全推進課へ牛乳の放射線計測について強く申し入れして
欲しい旨依頼。大沼課長補佐からは了承いただく。

5.○○先生へのお願い
 現時点では10~20ベクレル程度の汚染であり、国の暫定基準値200ベクレル/kgからは大きく
下回っているのは事実です。
しかし牛乳は放射線に対する感受性が強い児童・生徒が週5日摂取するものであり、危険度は
牛肉や野菜等の比ではないと考えます。
仮に20ベクレルの牛乳を週5日摂取すると20ベクレルの被曝になり、一ヶ月で100ベクレル被曝
することになります。
セシウムのあるところにはストロンチウムありとも言います。暫定基準値以内は安全とは決して
言えない状況であろうと思います。
以上のことから、以下の点についてお力添えいただければ幸いに存じます。

(1)安全性が確認できていない「牛乳」の給食使用の一時停止。
(2)宮城県で給食使用されている5メーカー(メグミルク、明治乳業、森永乳業、森永乳業、古川乳業、
山田乳業)の給食使用品の放射線計測の定例化。
(3)宮城県内で流通されている牛乳の放射線計測。※最近、みやぎ生協の牛乳からも14.36ベクレルの
セシウムが検出されたようです。
https://twitter.com/yuntamikiko/status/137018797499482113

以上、ご多忙中誠に恐縮ではございますが、未来の宮城県を担う子どもたちを健康被害から守る
ために、どうぞ、よろしくお願いします。