こんにちは。
愛知県岡崎市のウィッグの出張訪問専門サロン、「美来(みらい)」の担当太田です
3月はじめのできごと。
今日はちょっと長めです
美来はLINEの公式アカウントをしております。
美来からのお知らせなどはほとんどしていないのですが、
お客様と気軽にトークができるようにと始めた物です。
おかげさまで、
近況報告をいただいたり
出張時の感想をいただいたり
また次回の出張依頼のご連絡もいただきます
ただ、先日のLINEは、悲しいお知らせでした。
元々ウィッグをご購入いただいたKさんから、
「Sさんが先日亡くなられました。」という内容でした。
ご連絡をいただいたKさんとSさんは、全然別の日にそれぞれ美来をご利用いただいていたのですが、
何とも不思議なご縁で、お2人が同じ会社にお勤めだったことが後からわかりました。
お2人とも環境などは違いますが、近くに病気の話しができる人がいるって、
どれだけ心強かったと思います。
だから、Sさんが亡くなられたショックはKさんにとってどれほど切なく悲しかったことか、胸が痛いです...
Sさんが美来を最後にご利用いただいたのはちょうど1年前でした。
ほんとにちょうどぴったり1年前。
そのときはいつもながらに楽しい色んなお話しをして「またお会いしましょう!」と挨拶をして帰ってきました。
Kさんからご連絡をいただいたとはいえ、私からSさんのお宅にお電話するわけにもいかず、
どうしようかと思っておりましたら、Sさんの旦那様からお電話をいただきました。
しかもSさん(奥様)が亡くなられてまだ3日もたたないときに・・・
そんなタイミングでご連絡をいただけるなんて、とっても恐縮していたのですが、
色んなお話しをしているうちに、ウィッグの引き取りに伺うこととなりました。
20分くらいお電話していたでしょうか。
旦那様とも何度かお会いしたことがあり、話しながら私も泣けてきました。
けど、それはまたお会いした時にたくさんお話ししよう!と思って電話を終えました。
お伺いする日まで10日間くらいありましたでしょうか。
そんなときに、ふと、Sさんのお宅のすぐ近くにお住まいのAさんのことが頭をよぎりました。
Aさん、どうしているかしら・・・
すると、その2日後、今度はAさんの旦那様からお電話をいただきまして、
「妻が先日亡くなりました」と...
Aさんのことは、実はこの1ヶ月くらいふと思い出すことが何度かありましたが、
そのときには既に天国へ行かれていたのだと。
Aさんの旦那さんからお電話をいただいた日は、Sさんのお宅へウィッグを引き取りに伺う前日のことでした。
「たまたまAさんのお宅からすぐ近くの方のお宅へウィッグを引き取りに明日伺うんですよ」とお伝えすると、
Aさんの旦那さんも明日ご在宅だそうで、「もしお時間あるようでしたらその後うちにも寄ってください」とおっしゃっていただきました。
美来の拠点からは少し距離があるエリアだったのですが、そのお宅同士はほんとに車で10分くらいの距離。
なんでこのタイミングでのご連絡だったかは旦那様も不思議なご様子。
1日で続けて2件のお宅にウィッグの引き取り&手を合わせさせていただくのは初のことです。
ウィッグを通じて最後お目にかかることができ、お宅にまであげていただき、
ご挨拶をさせていただける機会がいただけることは、
私にとって、とてもとてもありがたいことなのです。
ご連絡をいただき、
貴重なお時間と、大切なウィッグをお預かりさせていただき、
本当にありがとうございました。
お2人のお宅で色々なお話しをさせていただき、これからのお話しも少しだけさせていただきました。
きっと旦那様とお話しすることも、旦那様と奥様のお話をすることもないだろうと思ったからです。
非情なウィッグ屋だと思われたかもしれませんね
けど、お辛いお気持ちがとても伝わってきたからこそお伝えさせていただきました。
ご連絡をいただけたこと、本当にありがとうございました。
きっと見守っていただけていることと思います。
帰り道の途中にある、永遠に続く田んぼ道。
そのど真ん中で、
「ありがとうございましたーーー!!!」と叫んで帰ってきました。
お宅に伺った帰り道は雲1つない青空で、
梅の花が満開でした。
届いているといいなぁ。。。
2021年10月~医療用ウィッグの購入費補助制度(助成金)開始です。