心の病にかかってから

心理の事に興味を持つようになりました。

 

言葉の暴力が原因だった事もあり

人の言動に敏感になったりして、心理の本をよく読むようにもなりました。

 

今日は少し重い内容ですが

改めて考えてみたいと思いまして。。。

 

 

自分が人からけなされたら、あなたはどう感じますか?

大抵は良い気持ちになれず、その人と距離を置くなど、気分が悪くなることばかりでしょう。

しかしどうしてこのように人をけなす人がいるのか。

人をけなす人の心理状態をご紹介します。

 

1.実は怯えている

人ををけなす人で多いのは、自分に自信がなく、常に怯えているという人です。

周りの人をけなすことで、自分の立場や位置を保とうとしている背景があります。

自分に自信がないと、人に越されたり、上を行かれることにとても強い不安を感じます。

そのため、どうしてもその人を自分の下に居させようと、けなすことで自分を保っているのです。

こういう人は怯えていることが多い反面、それを表に出すことが出来ず、自身の身を守るのに必死な状態。

常々ビクビクしている心理であり、自信がないために人をけなすことでしか自分を守れないでいるのです。

人との関係を、どんな関係であっても上下関係を付けてしまうタイプに多く、同等またはそれ以上になられることに怯えているのです。

褒めてあげたり、あまり距離が近すぎない関係を保つことが対策となるでしょう。

 

 

2.自分には間違いがないと思っている

自分の考えること、思っていることがすべて正しいと思い込んでいる人は、それと違った言動をする人をけなしてしまいます。

異なった意見や考えをけなすことで、自分を正当化している状態です。

自分が絶対だという思いが強く、他の意見を取りいれることはせず、自分の意見をなんとしてでも通そうという心理が見られます。

日本人の多くは、自分の意見をハッキリ言えなかったり、周りの意見に同調してしまう為に「言ったもん勝ち」な風習があります。

人をけなしたり、文句を言ったり、自分と比較するなどという行動は、悪い意味で目立つと同時に、それに同調してくる人たちも多いのです。

間違っていると思う人を相手に、けなすことで「そうなのかもしれない」という思いを周りに与えることが出来る為、自分に賛同してくれる人を多くすることができ、より自分の意見を正当化することが出来ます。

王様気分であったり、自分がリーダーであるという強い気持ちを持っていると、このように人をけなすことで地位を確立させようとしていることが伺えます。

また同時に自分が絶対であるという考えを持っているので、間違いに気づいたり、他の意見に耳を貸すということは少ないでしょう。

 

 

3.コミュニケーションの一つだと思っている

人をけなすという行動の中には、冗談である場合があります。

冗談を言って相手との距離を縮めようとしたり、関係をもっと深くしたいと思っている人もいるのです。

明らかに冗談だと分かるけなし方をしてくる人はこのタイプです。

不器用でありながら、人とのコミュニケーションは大事だという思いがあるのでしょう。

会話の中で冗談を取りいれることで、そこに笑顔が増えたり、言いやすい環境が出来たりと、良いこともあります。

周りが冗談だと分かってくれる程度のけなし方、言い方であった場合には、全くそこに悪意はないと思って良いでしょう。

またこうした人に見られるのは、自分のことも自分でけなすパターンが多いということ。

自分も下げつつ、相手もけなして下げることで、深い所で人間関係を築かせないという思いがあると言えます。

 

 

4.植え付けられた考え方によるもの

幼い頃から両親からけなされて育ってきたり、けなされる環境が多かった場合に、歪んだ人格が形成されてしまうことがあります。

「自分はダメな人間だ」「こういう人になるべき」など、自身のことを否定し続けて育ってきたために、けなすことが当たり前の中にあります。

けなす=人が嫌な思いをするということを分かっていながらも、自分がしてしまうということは、植え付けらえた考え方が関係しています。

人との関係を築く際に必ずけなすという行動が必要となる、けなすことは身近な存在の人だからであるなど、変わった考え方を持ってしまっているのです。

幼少期に植え付けられた価値観や考え方は、大人になっても引き継いでしまうことが多く、自分でコントロール出来ない場合もあります。

もしかしたらその人は毎日毎日両親からけなされて育ってきたのかもしれません。

あるいは兄弟姉妹から常にけなされてきたのかもしれません。

過去に自分がされたことが、当たり前となり、基準となってしまっている状態。

けなしたくてけなしているのではなく、それが当たり前であるために、自分ではなかなか直すことが出来ないでしょう。

 

 

よくけなしてくる人の心理を知ろう

よくけなしてくる人には、こうした心理状態が考えられます。

こうしてみると、けなす人は悲しい心の持ち主であったり、人の痛みが分からない人であったりと、可愛そうとも思える人でもあります。

ただし冗談交じりでのけなし方である場合は、コミュニケーションを大切に思っているからこそ。

親しくなりたい、距離を縮めたい、分かり合いたいという思いがそこにあり、すべてが悪い心理ではないことも知っておくべきでしょう。

 

 

 

ただし心理学博士がこうとも言っています

 

人間は、けなされてばかりだと枯れてしまいますが、褒められてばかりでも天狗になってしまう。

理想的なのは50%:50%のとき。

実は人間はどんな人でも、自分への賞賛が50%、自分への批判が50%になっている

 

つまり…

褒められる量=批判の量

褒められることをすれば、それに比例して、批判を受けることも増えていくのです。

 

人は、褒められっぱなしだと、考え方が歪んでしまう

20150805munku

ときには誰かから、けなされたり、批判されたりすることも必要なのです。

つまり、あなたをけなす人は、「賞賛50:批判50」の批判役を担当してくれているということ。

 

農業に適した地域ほど、大水害が起こりやすいものです。

–hÐ03

しかし、大水害がすべて「悪」かといえば、そうではありません。

肥沃な土を運んできてくれる大自然のシステムなのです。

 

それと同じように…

「けなす人」や「批判する人」も、わたしたち人間にとって必要な存在。

そう思えば、今まで大嫌いだった人も、少しは好きになれるのではないでしょうか。

「わざわざ批判役を引き受けてくれて、ありがとう!」と思えるのではないでしょうか。

 

 

人は自分に賛同してくれる人といると快適だが、自分に賛同しない人といると成長する

   (フランク・A・クラーク)

 

簡単にはいかないかもしれませんが、こう考えると

少しは楽に生きる事ができるかもしれないですねニコニコ

 

長文お読み頂き、ありがとうございました・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚